よほどのスキルがないと独立できないと思われやすいですが、たとえば文章を書くことが好きな人なら在学中に仕事をはじめて練習がてらライターとしての実績を積んでいくこともできます。

 大学を出たあとも仕事が軌道にのるまでは時間の融通の効くアルバイトとライター業を兼業する形でもいいわけです。隙間時間にさっとバイトができるタイミーのようなサービスも普及しはじめています。

自分の人生に主導権を握る
フリーランスの働き方

 フリーランスの魅力は、「自分の人生をコントロールしやすくなること」。人生を100%コントロールするのは不可能ですが、少なくとも主導権は握りやすくなります。

 立場が弱いことで「フリーランスいじめ」もたまに起きますが、「フリーランス保護新法」が2024年11月から施行されたので、改善されていくことを期待しています。

 正社員の会社員が、給料を補う意味でフリーで副業をはじめる動きも、今後は確実に増えていくでしょう。いくつもの収入源を持っておいたほうが安心です。

「フリーで仕事がなくなったらどうするの?」と質問されたら、「え、じゃあ、いまの会社が潰れたらどうするの?」と軽く返しておきましょう。

 さらに、会社員は自分の会社が潰れると「いきなり無職」ですが、フリーランスで取引先が5つあったら、1社つぶれても20%の損失で済んだりします。

「勝ち組VS負け組」
その価値観はもう古い

 円の価値が下がっているうえに日本では所得が減っているので、世界から見れば日本はすでに貧しい国です。これからの日本でみんなと同じことしていても中流にすらなれない可能性が高いのです。

 むしろ普通の人と違った視点やスキルや経験が、突如として価値が出る可能性のほうが高いのではと感じるくらいです。

 実際、いま若い人で大金を稼いでいる人たちを見てみると、トップアスリートやコンテンツクリエイター、アプリやゲームの開発者、スタートアップ経営者、海外で働く人など、従来の規定路線を外れた人たちばかりです。

 そもそも大金を稼ぐ必要ってあるんだっけ? という議論もあります。