腸の健康を損なう
「腸に悪い暮らし方」

 当然のことですが、「腸に悪い暮らし方」を続けていると、腸の健康は損なわれます。腸に悪い暮らし方、悪習慣は大きく3つあります。

 1つ目は腸のリズムを乱す生活です。推奨されている1日3食を1、2食で済ませていたり、不規則な食事時間は腸にデメリットです。また、便意の我慢、夜更かしなども腸のリズムを乱すと考えられます。

 2つ目はストレスです。強いストレスは、腸を動かす運動を抑えて便秘の原因になることがあります。

 そして、3つ目が運動不足です。

食事から排便までの時間で
腸のリズムを導き出すべし

 腸にはリズムがあります。それは食事を摂ってから便が排泄されるまでの時間です。

 早い人は、食後12時間前後で便が排泄されます。ほとんどの人は、48時間以内に排泄されます。腸の機能が低下していると、48時間以上かかるようになり、便秘の場合は48~72時間も(またはそれ以上)かかります。

 便の排泄時間を知るのにおすすめの食べものが、イカ墨パスタです。イカ墨パスタを食べると、イカ墨の黒色のまま便が出てきますので、自分の便がどれくらいの時間で排泄されるのかを知ることができます。

【1ヵ月の腸のリズムを知る】

 女性は生理の1週間前くらいになると便秘になる方が増えます。月経前の便秘についてはあまり神経質になる必要はありませんが、自分の体のリズムとして知っておくとよいでしょう。

 月経前の排卵期から月経までの間にエストロゲンという女性ホルモンが分泌されます。エストロゲンには、腸の筋肉の刺激感受性を低下させる作用があります。また、大腸の水分を吸収する作用もあるため、便秘になりやすくなるのです。