苦労話、失敗話は面白いのですが、さすがに「じゃあここに依頼しよう」「採用に応募しよう」とはなりにくいかもしれません。よって会社がうまくいくようになったターニングポイント、ブレイクスルーなできごともセットで書きましょう。すると、ただの「面白い話」で終わらずに、信頼性・ブランドにつながります。下がってから、上がる。印刷会社のnoteも「ピンチからの復活劇」だったからこそ、グッときたわけです。
SNSの向こう側には、仕事や人生でうまくいかずに悩んでいる人がたくさんいます。失敗を恐れてチャレンジできずにいる人も多くいる。そういうなかで「苦労したところからどう立ち直ったのか?」「失敗して、その苦境をどう打破してきたのか?」というストーリーを書けば、そういう人たちを励ましたり、勇気を与えたりすることができます。
苦境を脱する糸口となった
エピソードの書き方とは
コンサルティング会社のドリームインキュベータ代表である三宅孝之さんの「創業時の事業を失った会社が、3000億円級ビジネスの支援で復活できた話」というnoteにもピンチからの復活劇が描かれています。
同社はもともと、ベンチャー企業への支援と投資で大きくなった会社です。しかし、ライブドア事件をきっかけにベンチャーの市場が冷え込み、案件が激減してしまいました。そんななか三宅さんは当時の経営陣にこんな提案をするのです。記事から少し引用します。
しかし、返ってきた反応は「そんなの無理だよ」「第一、予算がつかないよね」「新規事業なんて、コンサル会社に頼んでもできないと思われてるぞ」という感じ。
たしかにおっしゃるとおり。でも僕は、新規事業に特化することが他のコンサルとの差別化につながると思っていました。大企業の新規事業であってもやり方次第でうまくいくはずだ。そんな確信があったのです。