それも踏まえて、失敗した時に、自分を納得させるために想像してみてください。

「その失敗は、自分が寿命を迎えて死ぬ間際でも思い出すようなことか?」って。

 それで、「死ぬまで脳裏に焼きつく失敗じゃないなら大丈夫」ってことです。

 そこまでの印象に残らなそうなら、忘れることもできるハズなので。

 だいたい、去年失敗したことすら覚えていないので、この先も大丈夫です。

何度失敗しても大丈夫!
挑戦し続ける限り常に『次』はある

 そんな失敗の恐怖心を下げたうえで伝えたいのが「“次”を用意しておくといい」ってことです。

 目標を達成するために、「常に“次”がある」という心理状態を保っていることで、失敗してもめげずに前を向けます。

 たとえば、作品を応募して結果が悪かったら、モチベーションが下がります。

 時間と労力をかけて作ったものほど、ダメだった時のショックもデカいですね。

 こうした時、結果を待つ間に、次に応募する作品の制作を進めておくことで、今の結果が悪かった時、「まだ次に応募する作品があるから大丈夫!」と思えます。

 要するに、“予備”“保険”です。これは、受験や就活でも同じですね。

「これがダメでも次がある」という予備や保険があると、心が軽くなります。

 常に“次”を用意しておくことで、“今”にかける想いを軽くしているのです。

 そもそも、「なぜ落ち込むのか?」「なぜやる気がなくなるのか?」というのは、結果を期待しすぎているからです。

 それを「期待しない」という意気込みだけでどうにかするのは無理なので、予備や保険のストックを用意して、期待を分散させる作戦です。

『一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ』書影『一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ』(コハラモトシ著、樺沢紫苑監修、日本実業出版社)

“気持ち”ではなく“仕組み”で、モチベーションを維持するのがポイントです。

 常に次を用意して行動し続けることで、自然と継続できて数を打てるので、気づいたら結果が出ていたりします。

 結論、「失敗が怖いなら、挑戦の数を増やすといい」ってことです。

 的当ても、一回勝負なら緊張しちゃうけど、百回勝負なら気軽に投げられます。

「一度きりの挑戦」だと思うから怖くて行動できないし、失敗した時にショックなので、「まだ次がある」という予備や保険があれば、恐れず迷わず挑戦できます。

 失敗しても大丈夫!挑戦し続ける限り、常に次があります!