「炒飯の作り方論争」に終止符を打つ!? 超料理マニアな料理人だけが知っている、“別物”炒飯のマニアックなコツ
家でつくる中華のなかで、最も身近と言っていい炒飯。実に多様なレシピが存在するが、超料理マニアな料理人はどう作っているのか? 書籍『マニアック家中華』の著者である東山広樹氏が、長年探求して「この方法(レシピ)に落ち着いた」という「基本となる卵炒飯」と、応用メニューのコツを教えてもらった。
(撮影:中村寛史)
炒飯の基本は、
たっぷりラードとうま味調味料
町中華に匹敵する味を家で再現するには、まず、油はラードを使うこと。コクが全然違います! うま味調味料も必須です。
ご飯は炊き立てを用意しましょう。フライパンは、扱いやすい&食材がくっつきにくいフッ素樹脂加工のものでOKです!
えびのポテンシャルを
最大限に引き出した「えび炒飯」
安価なむきえびを使って十分おいしい炒飯が作れます。
プリッとした食感が命なので、えびを多めのラードでサッと油通ししたら一旦取り出し、卵やご飯を炒めたあと、仕上げの段階でフライパンに戻し入れます。とにかく火を入れすぎないこと!
発酵のうまみを
凝縮した「漬物炒飯」
中国では、漬物を調味料感覚で使っているのをよく見かけます。「漬物×肉」でしっかり味がつくので、醤油などは不要。漬物を水気が飛ぶまで香ばしく炒めたら、ひき肉や卵、ご飯を加えて更に炒めていきます。
この炒飯の詳しいレシピをはじめ、『マニアック家中華』には、僕がこだわりにこだわった家中華のレシピをたくさん詰め込みました。
きっと、美味しい家中華をつくるヒントが見つかると思います!
(本稿は書籍『マニアック家中華』を一部抜粋・編集したものです)
『マニアック家中華』刊行&即重版を記念して、著者トークイベントを開催!!
本や料理のことはもちろん、学生時代からの話や料理人になってからのこと、普段使っている調味料や道具などなど、盛りだくさんでお話しします。
イベント「僕が超料理マニアな料理人になったワケ」
■日時/2025年1月26日 (日)19時30分〜21時
■場所/透明書店(東京都台東区寿3-13-14)
■登壇者/東山広樹(超料理マニアな料理人)
■参加方法の詳細や申し込みはコチラから
*会場参加(25名限定)と、Zoomでの配信参加チケットあり
◎発刊後たちまち重版!
◎Amazon中華料理部門1位獲得!(2025年1月7日)
なぜおいしくなるのか?を徹底解説!
超料理マニアな料理人である著者が
何度も検証して辿り着いた、最強の家中華レシピ。
餃子や麻婆豆腐、青梗菜炒め、回鍋肉、
春巻き、油淋鶏などの定番から、
茹で鶏、包子、水煮牛肉、汁なし担々麺、
自家製調味料といったチャレンジしたいメニューまで。
いつもとは段違いのおいしさに出会える一冊です。
『マニアック家中華』《目次紹介》
■調理の前に
・マニアック家中華を支える8つの道具
・調味料の特徴を知れば味の組み立てができる
・作っておけばいろいろ使える自家製調味料(辣油、花椒油、甜醤油ほか)
1章 絶対的探求レシピ
一、基本となる手作り餃子の皮
〈応用〉豚バラ餃子、えび餃子、ハーブ水餃子、紅油餃子
二、25年間研究し続ける麻婆豆腐
三、基本となる卵炒飯
〈応用〉えび炒飯、漬物炒飯
四、基本となる茹で豚
〈応用〉茹で豚のにんにくソース、茹で豚のハーブサラダ
五、基本となる茹で鶏
〈応用〉レモンハーブ鶏、よだれ鶏
六、汁なし担々麺
七、基本となる手作り包子の皮
〈応用〉えびの包子、豚こま包子、きのこの包子、花巻(饅頭)
2章 王道 家中華の最強レシピ
〈手早く作れる〉
上海で食べた茹でレタス
目玉焼きのサラダ
中華風冷や奴
ピーマンとピータン豆腐
老虎菜
麻辣ピーナッツ
滷水枝豆
豆腐メシ
――でき立てがうまい 自家製豆腐
〈炒め物〉
トマトと卵炒め
青梗菜炒め
魚香茄子
木須肉
いんげん炒め
回鍋肉 四川式
回鍋肉 日本式
〈四川式麻辣料理〉
四川風ガチ火鍋とタレ
水煮牛肉
〈揚げ物〉
油淋鶏とグレープフルーツを使ったタレ
えびと青じその春巻き
〈麺〉
鶏そば
目玉焼きまぜそば
ニラのまぜそば
四川風肉蕎麦
〈ご飯物〉
ダブルえび天津飯
ホタテ粥
豚バラ煮込みご飯
〈デザート〉
ジャスミン茶ゼリー
杏仁豆腐
マンゴープリン
このほか、東山氏が中国の旅で出会った味を紹介するコラムも収録しています。