この連載は、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車など多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんによるものです。
本書の読者からは、
「言葉の引き出しが増えた!」「載っている言葉を1つでも多く使いたいと思った」「繰り返し読みたい本になりました」
といった感想がたくさん届いています。
相手も自分も大切にするコミュニケーションのヒントが満載の本書から、時間帯を気遣う一言をご紹介します。

【夜に送るLINE】「こんばんは」の出だしは普通すぎる。では、感じのいい人は何と打つ?Photo: Adobe Stock

時間帯に気遣ってみる

 夜分や早朝などの時間帯に電話やSNSで連絡を入れるとき、まずはどんな言葉をかけていますか?

 一般的には、

「こんばんは」
「おはようございます」

 だと思います。

 けっして間違いではありませんが、夜や朝の時間帯ならこんな出だしはいかがでしょうか。

「夜分に申し訳ありません」
「朝早くにごめんなさい」

 こんなふうに相手を気遣う言葉を添えるといいですね。

食事どきの連絡

 食事どきの時間帯に電話をかけるときは、

「お忙しいところ恐縮ですが、」

 などと一言添えましょう。

 今の時代、ライフスタイルは人それぞれ。「お食事どきに」「ご家族おそろいのところ」などと決めつけないほうがベターです。

電話をする前に

 相手との関係性や状況によっては、いきなり電話をかけるのではなく、かける前にひと言、

「今、お電話してもよろしいでしょうか?」

 と、メールやLINEなどで確認すると丁寧な印象になりますよ。

夜中や早朝のLINEやメールはOK?

 夜間や早朝の通知音が鳴る連絡は避けるのがマナーとされますが、実際には「夜中はスマートフォンをサイレントモードにしているから気にならない」という人もいます。

 望ましいのは、相手の生活や状況を想像して、連絡する時間帯や手段を選択すること。相手との関係性によっても変わります。大切なのはルールより“想像力”なのです

(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)