胸ポケットから札束を出すビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

自分はきっと、お金持ちにはなれない――。もしそう思い込んで努力を諦めているなら、人生において大きな損をしている可能性が高い。さまざまな業界でマネージャーを務め、多くの富裕層と出会ってきたリチャード・テンプラー氏によるとお金持ちには共通点があるという。できる人が意識している “お金を増やすためのルール”について解説する。※リチャード・テンプラー著、桜田直美訳『できる人の最強ルール101 The Rules of Everything』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集しお送りする。

あなたはなぜ
「お金持ちにはなれない」のか?

<お金を増やすルール>
「私はお金持ちにはなれない」という思い込みを捨てる

 お金がすばらしいのは、差別をしないことだ。

 人種も、肌の色も、社会階層も、両親の職業も、お金にとっては関係ない。あなたが自分自身をどんな人間だと評価していても、お金にとってはどうでもいいことだ。

 お金から見れば、昨日のあなたが何をしたとしても、今日は新しい1日だ。今日のあなたには、お金を手に入れる権利があり、チャンスがある。

 あなたが今日お金を手に入れられなかったら、それはお金に理由があるのではない。理由は、あなたのほうにある。

 お金には何もわからない。誰が自分を持っているのかわからないし、その人の野心も、その人が属する社会階層もわからない。当然ながら、お金には耳も、目も、五感もない。自分からは動けないし、何も感じない。

 お金には人を識別する機能がない。だから、あなたにお金に見合った価値や資格があるかどうか判断することはできない。

 私はこれまでに、信じられないほどのお金持ちを大勢見てきた。お金持ちには実にさまざまなタイプがいる。まさかと思う人が大富豪だったりすることもある。お金持ちで当然だと思える人もいれば、「なぜあんな人が?」と首をかしげたくなる人もいる。

 共通点があるなら、それはお金持ち全員が「私はお金が欲しい」と考え、その思いを行動に移していることだ。

 そしてお金に縁がない人は、みな「お金はいりません」「お金持ちになるなんて私には無理です」「私にはお金持ちになる才能などありません」などと考えている。お金がない人は、その理由を周りの状況のせいだと思っている。貧乏な家に生まれたから、環境に恵まれなかったから……というわけだ。

 しかし、屋根のある家で暮らしていて、私の本を買うことができているなら、あなたはお金持ちになれる条件を十分に備えている。

 たしかに簡単ではないかもしれない。しかし、可能であることに間違いはない。