中国メディアが日本のインフルエンザ事情に注目
訃報を受け、中国のメディアやSNSでは「日本でインフルエンザが大流行」と連日大きく報じられている。SNSでも、「日本でインフルエンザ感染大爆発!950万人もの感染者」「深刻な薬不足」といった話題に、たくさんの人たちが興味を示している。
これにより、在日中国人には本国の家族や友人から心配の声が殺到。「日本はインフルエンザが大流行しているそうだけど大丈夫?」「感染していない?薬も不足しているんでしょう?」「あんなにひどい状況なのに、日本人はマスクをあまりしていないという報道を見たけど、本当なの?」といった問い合わせが相次いでいる。
中には、インフルエンザを恐れて日本への旅行計画の見直しを検討する声も上がっているほどだ。実際に日本に住む身としては、報道されているほどの「深刻さ」は感じていないのだが……。
日中の医療システムの違い、救急医療体制の課題
スーさんは家族と共に来日、もともと体調が悪かったが、箱根温泉に滞在中に具合が悪くなり、台湾に戻る直前までの5日間で4回病院に行った。そのうち2回は救急車で搬送された、とガイドは証言している。「それにもかかわらず助からなかったのはなぜだ?」という疑問、「日本の医療に問題はなかったか」「適切な治療が行われたのか」といったことへの疑問の声が相次いだ。
「日本の病院は、患者の症状が極めて深刻でないと入院させないし、救急病院も少ない。救急車で運ばれてもたらい回されることが多い」
「中国ならまず血液検査と抗生物質の投与、呼吸器ウイルス5種類などの検査を行う。今回はそういった検査が行われていないようだ。台北や上海にいれば、スーさんは助かったはずだ」
「救急車で搬送されたら、まず病院に留まり、24時間様子を観察するべきではないか?(スーさんは救急車で搬送されたあと、薬をもらっただけでそのままホテルへ帰された)」
「日本の医療に失望した。日本の医療はすごいという幻想を捨てるべきだ」
台湾や中国のSNSでは、こうした批判がたくさん投稿されているのだ。