「“投資”を学ぼうとしない日本人には貧乏な老後が待っている」
――そう主張するのは、チャンネル登録者数50万人、総視聴数9600万回の人気投資系YouTuber・バフェット太郎氏。
投資に役立つ世界の経済ニュースを独自の視点からわかりやすく解説し、冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で予想を次々に的中させる一方で、その投資スタイルは堅実で実践しやすいと投資初心者から経験者まで幅広い支持を集めている。
そんな同氏の新刊『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)は、お金を生み続ける「マネーマシン」のつくり方と考え方、新NISAの鉄則や個別株新興国株ビットコインなどの投資の基本を凝縮した一冊だ。その一部を抜粋・編集し、お届けする。

投資の教室Photo: Adobe Stock

30代で貯められない人は50代でも

 お金を貯められない人ほど、給料が少ないことを言い訳にします。

 しかし、金融広報中央委員会の調査(2023年)による単身世帯の世代別金融資産保有額の割合を眺めると、金融資産保有額100万円未満の世帯の割合は、20代で66.9%、30代は48.5%、40代は51.5%、50代は49.5%、60代は41.8%、70代は32.5%と、30~50代までの約半数が貯金額100万円未満の割合で、ほとんど変わりませんでした。

 このデータから考えると、年功序列で年齢とともに給料が上がっても貯金ができていないことになります。

 つまり、給料が少ないから貯金ができないわけではないのです。給料が上がっても、「給料に見合った生活を手に入れたい」と考えてしまうから貯金ができないのです。

 たとえば、世の中のあらゆる商品やサービスには、ほぼすべてターゲット層が存在します。

 具体的に言えば、年齢や性別、年収などです。

 そのため、数万円で買えるスーツもあれば、数十万円もするスーツがあるのは、単純に低所得者層をターゲットにしているか、高所得者層をターゲットにしているかの違いでしかありません。

 お金を貯められない人ほど、企業の広告戦略の餌食にされているため、年収が上がる度にスーツや時計、車などの値段が上がっていくため、いくら年収が上がっても貯金をすることができないのです。

 その一方で、お金を貯められる人は、年収が上がっても普段の生活水準を上げたりしませんから、年収が少なくても貯金はできますし、年収が上がればより多くの貯金をすることができます。

(本稿は、『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』を抜粋、再構成したものです)

バフェット太郎(ばふぇっと・たろう)
投資に役立つ世界の重要な経済ニュースを厳選し、独自の視点からわかりやすく解説する、登録者数50万人のYouTubeチャンネル「バフェット太郎の投資チャンネル」管理人。冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で、次々と予想を的中させる投資系インフルエンサー。Xフォロワー35万人。noteフォロワー1.4万人。
個人投資家としては、20代から投資を始め、数百冊の投資本をむさぼり読み、10年間さまざまな試行錯誤を積み重ね、米国株投資にたどり着く。ブロガー・YouTuber活動と並行して堅実な投資を続け、それから数年で数億円の金融資産を築く。
著書に『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)、累計20万部のロングセラー『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(ぱる出版)がある。

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