参加者たちは平均16キロ減量、糖尿病の改善、血圧低下など、イギリスで話題の減量プログラムがついに上陸。サンデータイムズ・ベストセラーはじめ、「今年を代表するダイエット本」「科学的根拠に基づいた真の減量ツール」とメディア、医療関係者が絶賛しているのが、『英国の専門医が教える 減量の方程式』だ。著者はオックスフォード大学医学部を首席卒業後、食欲や体重管理の研究でイギリスを代表する減量専門医のサイラ・ハミード氏。カロリーや糖質計算はせず、科学的に「満腹感」を味わえ、継続しやすいよう設計されているため、誰もが挫折しにくい配慮がなされている。日本国内でも発売たちまち重版し、「なぜ痩せなかったのかわかった!」と話題に。今回は食事時間の重要性について、特別に抜粋してお届けする。

【減量専門医が教える】「あっ」という間に脂肪蓄積しやすい体になる…ヤバい習慣・ワースト1Photo: Adobe Stock

一日中食べ続けていませんか…?
食材や量を気をつけるだけではNG。

 朝起きてから夜寝るまで、1日の中で食事をする機会は無限にあります。

 朝食、午前中のコーヒーブレイク、昼食、午後のおやつ。帰宅後も少し何かをつまみ、それから夕食を食べて、さらに夜食を食べることも。

 7時に起きて23時に寝るとすれば、ほぼ16時間も食べ続けることになります。

 たとえ本プログラムが推奨する食べ物を摂っていても、食べる度に、いくらかの糖分は血液中に入ってきます。その結果、脂肪製造機であるインスリン(脂肪を蓄えるホルモン)が、絶えず体内に入ってくる燃料を脂肪として蓄積していきます。

 しかし食事をする時間帯を決め、その時間帯だけに食べるようにすれば、インスリンを一日中働かせ続けるような生活から抜け出せます。インスリンレベルを低く抑えることで、脂肪の蓄積を止められるのです。

食事時間制限ダイエットとは、「いつ食事をするかは、何を食べるかと同じくらい重要である」という科学的な裏付けのある考えに基づき、決まった時間帯以外は何も食べない食事法です。

 体内のホルモンの働きや生理的な反応を変化させることで、健康増進や減量を目指します。

脂肪を促進するだけで終わらない。
インスリンは「病気製造機」

 どのホルモンもそうであるように、インスリンも体内で細かく調整されたレベルで作用するようになっています。ホルモンは、多すぎても少なすぎても体調が悪くなります。インスリンもその例外ではありません。

 現代人のインスリンレベルは、過去の世代と比べてはるかに高く、身体が必要とする量を大幅に上回る傾向があります。それは、どんなものを食べているかだけでなく、一日中食べ続けていることや、運動不足や睡眠不足の結果です。

 インスリンレベルが高いと、時間の経過とともに身体にダメージが蓄積され、高血圧や心臓病、特定のがん(インスリンの細胞増殖促進作用による)などの病気の発症につながります。

 つまりインスリンは「脂肪製造機」であるだけでなく、「病気製造機」でもあるのです。幸い、インスリンレベルは「何を、いつ食べるか」に注意することによって下げられます。

 食事をする時間帯を制限すれば、インスリンレベルを抑え、この病気製造機を停止させることができるのです。本書では、減量・健康効果を得るための食事時間枠について詳しく解説していきます。

(本稿は、『英国の専門医が教える 減量の方程式』を一部抜粋・編集したものです)