新NISAは絶対売るな
そもそも新NISA(少額投資非課税制度)とは、政府が個人の資産形成を支援するために導入した税制優遇制度のことです。
導入の背景には、公的年金だけでは老後生活を賄うことができない可能性が高まっていることがあります。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの投資枠が用意されています。
ともに対象年齢は18歳以上で、非課税期間は無期限。
売却した場合は、その分の非課税保有上限額(総枠)が翌年以降、再利用可能です。
それ以外で主な違いを挙げると、次のようになります。
つみたて投資枠
・年間投資上限額:120万円
・非課税保有上限額:600万円
・投資対象商品:金融庁の基準を満たした投資信託(ETF含む)に限定
成長投資枠
・年間投資上限額:240万円
・非課税保有上限額:1200万円
・投資対象商品:上場株式・投資信託など(※レバレッジ型等は除く)
2つの投資枠の合計は360万円ですから、仮に毎年360万円の投資枠を使い切った場合、最速5年で非課税保有上限額の1800万円を使い切ることができます。同時にそれ以上の追加投資はできなくなります。
ただし、保有している株や投資信託などを売ると、投資枠が復活します。
たとえば、仮にある年に新NISAで運用していた資産を全て売却した場合、非課税枠が復活して翌年の投資枠は1800万円に戻ります。
そのため、翌年目以降も毎年最大360万円(計1800万円)の投資を継続することができるというわけです。
おすすめの投資対象トップ3を挙げます。
■おすすめ投資対象
1位:全米株式インデックスファンド
2位:S&P500インデックスファンド
3位:全世界株式インデックスファンド(通称オルカン)
また、実際に投資を検討する際には、下記のことを守ってください。
■大切なこと
・すべての投資枠を使い切ること(収入とリスク許容度の範囲内で)
・愚直に積立投資を続けること
・絶対に売らないこと
(本稿は、『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』を抜粋、再構成したものです)
バフェット太郎(ばふぇっと・たろう)
投資に役立つ世界の重要な経済ニュースを厳選し、独自の視点からわかりやすく解説する、登録者数50万人のYouTubeチャンネル「バフェット太郎の投資チャンネル」管理人。冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で、次々と予想を的中させる投資系インフルエンサー。Xフォロワー35万人。noteフォロワー1.4万人。
個人投資家としては、20代から投資を始め、数百冊の投資本をむさぼり読み、10年間さまざまな試行錯誤を積み重ね、米国株投資にたどり着く。ブロガー・YouTuber活動と並行して堅実な投資を続け、それから数年で数億円の金融資産を築く。
著書に『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)、累計20万部のロングセラー『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(ぱる出版)がある。
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