仲間とともに歩む過程が大切

なぜ得意分野を任せあう必要があるのか?<br />――コミュニケーションを円滑にするために<br />【nanapi代表 古川健介<br />×ビズリーチ代表 南壮一郎】(前編)

 古川さんは、仲間集めで意識していることはありますか。

古川 イメージ的には、自分の会社に入ってもらう社員を探すのではなくて、友だちを探す感覚で採用を行っています。いろいろやってきて気づいたのは、専門的な知識がものすごく高い人よりも、そこそこ優秀な友だちのほうがワークするっていうことなので。

 古川さんの「友だち」の定義って何ですか。

古川 利害関係がなくても何かしてあげたいと思えるかどうかですね。仕事だけでつながると、相手が思ったほど仕事ができないとムカつきます。でも友だちだったら、「得意じゃないことをやらせてしまって悪かったな」と考え、その人が能力を発揮できる場はどこかを真剣に考えることができる。そこはけっこう大事だと思います。

 僕も古川さんと感覚が似ていますね。仕事って、やり続ければある程度の結果が出るものだと思うんです。どっちみち結果が出るのであれば、面白く、気持ちよく仕事ができる仲間と努力したい。せっかく一生懸命頑張って結果を出したのに、一緒に喜べないような人と時間を過ごすのはムダだと思うんです。

古川 この前nanapiの役員に、僕の感覚はドラゴンクエストではなくてモンスターハンターだと言われました。誰とどういうモンスターを狩ってレベルアップしていくかという過程の部分を楽しんでいて、ゲームクリアという目的は二の次なのではないかっていうことを言いたかったらしいです。僕はモンスターハンターをしたことがないので、実際のところはよくわからないんですけれど(笑)

→後編は、起業家2人が考える理想の組織と仲間についてです。お楽しみに!
次回は5月20日更新予定です。


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ともに戦える「仲間」のつくり方

なぜ得意分野を任せあう必要があるのか?<br />――コミュニケーションを円滑にするために<br />【nanapi代表 古川健介<br />×ビズリーチ代表 南壮一郎】(前編)

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若きベンチャー起業家が気づいた、
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