もうすぐ春休み。韓国特集などを見て、「韓国旅行に行きたい」「韓国でおいしいご飯が食べたいなぁ」と、韓国に興味を持っている人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。韓国語の勉強法はもちろんのこと、韓国旅行に行ったら使えるフレーズや、韓国のおすすめグルメや観光スポット満載の1冊。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は著者のハングルノート加藤氏に「韓国入国のときに気をつけたほうがいいこと」について話を聞いた。

韓国入国の際に気をつけるべき最新ルールを紹介!
2025年1月に韓国へ旅行などで訪れた日本人の数は17万5000人。他国も含めると訪韓外国人の数は112万人と昨年の1月よりも26.8%も増加しています。韓国は世界的にも人気を博しているんですね。
ただ、これから韓国旅行に行こうと思っている方はぜひ知っておいたほうがよい、ルール変更がありました。
それは「電子入国申告書」と「機内持ち込みモバイルバッテリー」に関するルールです。
それぞれ見ていきましょう。
韓国に入国するときに絶対に必要なものとは?
まず、「電子入国申告書」について。
韓国に入国する際に、今までは①「入国カードに記入し、提出する」と②「K-ETA(韓国電子渡航認証)を事前に申請し、取得する」という2つの方法がありました。
そこに2025年2月、新たに「電子入国申告書(e-Arrival Card)を事前に作成し、提出する」方法が導入されました。
電子入国申告書は、簡単に言うと、手書きで記入していた入国カードの代わりとなるものです。
韓国に到着する3日前からオンラインで申告可能。事前申告によって、入国審査場の待ち時間の減少や情報の正確性の向上が期待されています。
入国カードは飛行機の機内で記入し入国審査の際に提出するか、オンラインでの事前申告でもOK。便利なほうを利用しましょう。

2025年12月31日までは、「K-ETA」は不要
「K-ETA」を取得した人は、入国カードも電子入国申告書も必要ありません。
K-ETAを取得してから3年間(2023年7月3日より前に発行されたK-ETAの有効期限は2年間)、入国カードや電子入国申告書を提出しなくても韓国への入国は可能です。
ただ、2025年12月31日までは日本を含む22か国のパスポート保有者はK-ETAの取得が免除されています。
K-ETAの申請・取得は少し手間がかかるので、2025年中に旅行する方は入国カード、または電子入国申告書を提出する方法の2択で検討するとよいでしょう。
モバイルバッテリーの機内持ち込みルールに気をつけよう
続いて、「モバイルバッテリー」の機内持ち込みルールについても注意する必要があります。
旅行の必需品とも言える「モバイルバッテリー」の機内持ち込みについて、新たなルールが設けられました。
これは今年1月末に韓国・金海国際空港(釜山市)で格安航空会社エアプサン機が炎上する事故が発生したことがきっかけです。
炎上した原因としてモバイルバッテリーと疑われているため、その対策として、韓国系の航空会社では持ち込み規制が強くなることになりました。
預け荷物に預けることはできず(これは従来通り)、機内持ち込み荷物として持ち込む際にも以下の新しいルールを守らなければなりません。
①電力量100Wh以下のモバイルバッテリー:最大5個まで機内持込可
②電力量100Wh超過~160Wh以下のモバイルバッテリー:各航空会社の承認の下、2個まで機内持込可
※①、②は機内収納棚保管禁止、自ら所持するか座席前のポケットに収納
③電力量160Wh超のモバイルバッテリー:機内持込不可
④ショート防止措置をとる(プラスチックやビニール製の袋に入れて保管したり、端子の部分を絶縁テープなどで覆う)
それぞれ見ていきましょう。
①電力量100Wh以下のモバイルバッテリー
基本的にスマートフォンを2~3回充電できるようなモバイルバッテリーなら、電力量が100Wh以下と思われるため、従来通り機内に持ち込むことができます。
②電力量100Wh超過~160Wh以下のモバイルバッテリー
電力量が100Wh超過~160Wh以下のモバイルバッテリーを持ち込む際は、各航空会社のチェックインカウンターにて確認してもらう必要があります。
見た目からして大きなモバイルバッテリーをお持ちの方は必ず航空会社にてチェックしてもらいましょう。
なお、①②で機内落ち込みが可能な場合は、座席上の収納棚で保管するのは禁止です。
自分の服のポケットに入れたり、座席前のポケットに入れておくようにしましょう。
③電力量160Wh超のモバイルバッテリー
電力量が160Wh超のモバイルバッテリーは他の航空会社は持ち込み可能な場合もありますが、韓国系の航空会社を利用する方はそもそも持ち込み自体を禁じられています。
旅行前のパッキングの際に確認をしておきましょう。
④ショート防止措置をとる
「ショート防止措置」について。モバイルバッテリーは、バッテリー端子が他の金属など導体に触れショート(短絡)を起こさないように、プラスチックやビニール製の袋に入れて保管したり、端子の部分を絶縁テープなどで覆う必要があります。
そのため機内ではモバイルバッテリーを使用して充電することなどはできません。

韓国系の航空会社のみ、他の国際線を運行している航空会社よりも厳しい対策を行うため、韓国旅行に行かれる際は航空会社を確認しておくとよいでしょう。
いかがでしょうか。
これから卒業旅行などで韓国旅行に友だちや家族と行く方もいるかと思います。
今回お伝えした「電子入国申告書」と「モバイルバッテリー」に関するルールや、韓国旅行の際に何が必要なのか、しっかり事前にチェックしておきましょう。
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