誰でもできるのに1%の人しかしていないことが、
相手の心を動かす
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お客様に「ありがとうございます」と言ったり、患者さんに「お大事になさってください」と声をかけるのは、当たり前のことです。言い方によっては、マニュアル通りに聞こえてしまうこともあります。
でも「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファのひと言」を添えると、お客様と販売スタッフの間の見えない壁が、取り払われることがあります。お客様の心に「親しみの気持ち」がわいてくるのです。
その「親しみの気持ち」こそ、人間関係をよりよくする大切なものなのです。
日本の武道や芸道には「残心」という言葉があります。
技を終えたあとも「心を切らさず、余韻を残す」ことを言うそうですが、人間関係においても「残心が大切」だと私は思います。
「相手の印象に残る人」は、「別れ際の1秒間(ラストインプレッション)」を意識して、最後に、相手の心を開かせるひと言(=残心)を付け加えているのです。
「当たり前のこと」や「だれもがしていること」だけでは、相手の印象には残りません。「だれでもできるのに、1%の人しかしていないこと(=ラストインプレッションを残すこと)」が、相手の心を動かすのだと思います。
「雨で足元が滑りやすいのでお気をつけて」
「今日は寒いので、お風邪を召しませんように」
などの「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファのひと言」には、人の気持ちを開かせる力があります。
気の利いたセリフも、奇をてらう必要もありません。小さなひと言でかまいませんから、「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファのひと言」を付け加えてみましょう。
あなたのラストインプレッションで、「人の心の扉を開かせることができる」ことを、どうぞ覚えておいてくださいね。
(※次回、第12回の記事は、5月24(金)の掲載となります)
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