1日あたりの勉強時間を決める

【知識ゼロでも大丈夫!】韓国語が一気に身につく「3つのコツ」とは?Photo: Adobe Stock

2つめのコツは、「1日あたりの勉強時間を決めること」です。

韓国語を勉強しようと思い立ったときはモチベーションが高かったのに、思うように勉強が進まないと「私は韓国語が苦手なんだ」「韓国語の勉強が向いていない」などと思って、勉強をやめてしまう人もいます。

それはもったいない!

勉強は少しの時間でもコツコツの積み重ねが大事です。

韓国語の勉強が進まない理由のひとつに、「どれだけ勉強に時間を使うか決めていない」ことがあるかもしれません。

ぜひ1日または週に何分、何時間勉強するか決めてみてください。

初級レベルのマスターには最低400時間かかる

語学学校の場合、韓国語の初級レベル(TOPIK1、2級レベル)をマスターしようと思ったら、最低400時間の勉強時間が必要です(この400時間は語学学校での勉強時間で、家に帰って予習や復習の時間を含めるともっと多くの時間が必要です)。

平日に4時間勉強しても1ヵ月で約80時間、それを5ヵ月間続けないと400時間に到達しません。

「400時間も勉強しなくちゃいけないならムリ!」と引いてしまった人もいるかもしれませんが、まずは今の生活で無理せず「1日に勉強できる時間」から考えてみましょう。

1日5分、10分でも1時間でも2時間でもOKです。

韓国語の文字(ハングル)を覚えるだけなら、「3時間で覚えられた」「1日で覚えられた」という話もよく見かけますので、決してハードルは高くありません。

また、拙著の『韓国語1年生』は韓国語の文字から単語、フレーズ、基礎的な文法などを取り上げていますが、ゼロから読み始めて5~10時間ぐらいでひととおり読めます(暗記ではなく、ざっと読み通した場合)。

つまり、1日1時間、10日ぐらいかけて読み通せば、韓国語の勉強の全体像がつかめて、韓国語の文字、初歩的な単語やフレーズ、文法の基礎知識も身につくということです。

すぐに覚えられないから、とあきらめるのではなく、まずは「知識が完全に身につくには時間が少しかかるもの」と認識し、「毎日どれぐらい勉強時間を確保できるか」、考えてみてください。

もし毎日の勉強時間を1時間確保し、時間があるときは勉強時間を増やす、というふうに進めていけば約1年で初級レベルをクリアすることができます。

勉強は筋トレやダイエットと同じです。
少しやったからといって効果はすぐには出ません。でも続けることで徐々に効果が現れてきます。
あきらめずにコツコツ続けて行きましょう。

具体的な目標を立てる

韓国語の勉強を続けていく中で、どうしてもぶつかる壁が「モチベーションが続かない問題」です。

僕も目標が明確でないときは、モチベーションが続かずに、勉強を始めたりやめたりを繰り返して7年間もなかなか前に進みませんでした。

韓国語の勉強自体をゲーム感覚で楽しめたり、K-POPのアイドルの歌を聞いてる感覚で勉強できたりする人は「具体的な目標」は必要ないかもしれません。

でも、僕のように韓国語の勉強に対するモチベーションを維持できずに、勉強を続けることができない人は「具体的な目標」が必要です。

いつまでにどのくらいの韓国語レベルに到達していたいか。どんな未来になるといいか、想像してみましょう。

・今まで字幕や日本語吹き替えで見ていた韓国ドラマを字幕なしで意味が理解できる
・好きなK-POPアイドルのコンサートや握手会の会話をスムーズに聞き取れたり、直接想いを伝えたりできる、など

思い描いている未来を「いつまでに」達成したいかを考え、それまでに「何をすればいいか、何を覚えればいいか」を理解し、実際に「自分の無理のないペースで勉強する」ことで、目標に一歩ずつ近づくことができます。

モチベーションが下がったときでも楽しい未来を想像して、コツコツがんばりましょう。

学生時代の成績が下から数えたほうが早かった勉強が苦手な僕でも「具体的な目標」を立てて、コツコツ続けることで韓国語を話せるようになりました。

これから勉強を始める方も、少しずつの積み重ねで必ず韓国語を話せるようになります。今回紹介した内容をふまえて、韓国語の勉強をがんばってください!

『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』は、知識ゼロから楽しく韓国語を身につける方法をたくさん紹介しています。