「え、ここでニノ登場!?」二宮和也が一瞬で“明治大正の知識人”に化けた名演にザワッ【あんぱん第2回】

すでに始まった
ボーイ・ミーツ・ガール

 屋村は自信満々で、値引きする気は見せない。と、そこへ、嵩の叔母・柳井千代子(戸田菜穂)が現れ、全部買っていく。嵩と母・柳井登美子(松嶋菜々子)が身を寄せている、医師である叔父・寛(竹野内豊)の家はとても裕福なようだ。

 その晩、柳井家の食卓は、山盛りパンにチキンソテー。嵩と登美子はナイフとフォークが苦手で、嵩がチキンをふっとばす。でも寛は「あのトリはまだ生きていてパタパタ飛んでったがよ」とやさしい。

 居候の身で、意地悪されたらしんどいが、そうではなくてよかった。でも、学校では、お弁当の豪華さでいじめの対象になってしまう。それを颯爽と助けるのは、のぶである。

 彼女も最初は、嵩にぶつかって荷物を地面にぶちまけそのままにしたり、「よそもんはしゃんしゃん東京へいね」と言ったり(第1回)。けっこうひどいことをしているのだが、嵩の父が亡くなったため親戚を頼ってきたと知って、意地悪を言ったことをはげしく後悔していた。

 そんな彼女を「きみは乱暴なところもあるけれどやさしい人なんですね」と嵩は理解する。ちょっと気恥ずかしくなるのぶ。すでにボーイ・ミーツ・ガールがはじまっている。

「よそもんはしゃんしゃんどっかへいね」。釜次は屋村にその言葉を投げつける。高価すぎるパンを地元のお店の厨房を借りてつくった挙げ句、謝礼も払わないからだ。その一方で、同じくよそ者の登美子にはでれでれ。これもひとつの「正義は簡単に逆転する」であろう。

「え、ここでニノ登場!?」二宮和也が一瞬で“明治大正の知識人”に化けた名演にザワッ【あんぱん第2回】

 屋村は風来坊として、土地から土地を渡り歩いて生きていて、嵩に「おまえもこの町に居場所がないんだなあ」と話しかけ、孤独を共有する。笑っているけれど、おじさんも悲しみを抱えているのかも。

 川べりの屋村と嵩のシーン、いい感じだった。