“昭和青年”の演技に定評ある二宮和也
今度は明治大正の「知的階級」を見事に再現!
この屋村をのぶは「ヤムおんちゃん」と呼び始め、明らかに『アンパンマン』の「ジャムおじさん」を意識した人物であることがわかる。言われなくても見た目がジャムおじさん。
ジャムおじさんとは『それいけ!アンパンマン』のサイトにはこうある。「パンづくりのめいじん。やさしくて こころが あたたかい。アンパンマンごうなどの メカを つくる こともある。また、とっても ものしり。」
ドラマの屋村はジャムおじさんよりいささかハードボイルド感がある。子どもにはパンをただにしているわけも単なる親切心からでなく、パンの宣伝になるからと言う。けれどそれは本心半分、やさしさ半分かもしれない。
さて、いよいよ二宮和也の登場だ。嵩は屋村のパンと同じくらい美味しいパンを食べたことがあった。それを銀座のパン屋さんで買ってきてくれたのが、父・清(二宮和也)であったのだ。
ほんの一瞬、回想シーンで登場した二宮和也は、センターパーツで丸メガネ。「出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深い」と公式サイトにはあるように、文系で知性的な雰囲気で家族をあたたかく包んでいる雰囲気がよく出ていた。
昭和の戦時中を舞台にした作品に出ると、その時代の青年のパブリックイメージを見事に醸しだすことに定評のあった二宮。今回は、昭和2年にはすでに他界している設定で、明治、大正を生きた人物の役である。
不思議と、戦時中の人物とは違う明治大正の知的階級の人物のように見えてくるから、二宮和也の感性や演技力はすごいなあと感じる。そういえば、ドラマでは明治が舞台の『坊っちゃん』を体験していた。
家族4人、美味しいパンを食べた思い出を絵に描く嵩。父と母と嵩。もうひとりは、寛の家に引き取られた千尋(平山正剛)なのだった。美村屋ってやっぱり銀座のあの店なのかな。今週はお昼かおやつにあんぱんを食べる人が増えそうだ。

