デキる上司が困った質問への回答で
必ず押さえる「4つのポイント」
トントン拍子で出世していく優秀な人ほど、こういった困った場面への対処がうまい。そのような人は「飲み会は行かないとダメですか?」と聞かれた時、次のように答える。
上司「もちろん、強制じゃないから行きたくないなら行かなくてもいいよ。でも、俺なら気が進まなくても行くかな」
部下「どうしてですか?」
上司「別にさ、飲み会に行ったからといって仕事の評価が上がるわけじゃないし、飲み会で上司の昔話を聞くのはつまらないよ。でも、お酒が入るとおおらかになったりする人も多いし、その時に一緒にその空間にいたというだけで後になって仕事がやりやすくなったり、なんとなく名前を覚えてもらったりしやすいのも事実なんだよね。
それは全く本質的ではないけど、でも実際にそういうことはよくある。2~3時間そこにいて話聞いてるだけで、仕事しやすくなったりするならそっちの方が得だなと思うから」
全員がこのように答えるわけではないが、概ね同じような回答の傾向があるように思う。

ポイントは以下の4つだ。
・強制じゃないことは伝える
・その上で自分なら行く
・その理由を合理的に説明する
・真実を過大でも過小でもなく伝える
本人の意思は尊重しつつも、自分がビジネスパーソンとしてその会社で成果を上げる上で、仕事をしやすくするための手段として、飲み会は非常に簡単でしかも効果的な手段であることを伝えている。
「本質的ではない」としつつも、飲み会で話したことがあるだけで次の日以降に名前を覚えてもらったり、仕事がしやすくなったりするという事実があることを伝え、飲み会自体をフラットに捉えた上で、「メリットがあるから行く」という考え方を示す。
これは、仕事で高い成果を残せる人、出世する人に共通するコミュニケーションの取り方だ。彼らは本人の意思を尊重しつつも、「事実」やその「解釈」の仕方、「考え方」などを提示する。その上で、最後は本人に自分で決めてもらう、というスタンスをとる。