「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

「割引計算」得意ですか?
こういった割引計算に出会うことはよくあると思います。
実は、この数字が一体いくらになるのか、一瞬で解ける方法があるのをご存じでしょうか。
今回は、「数字がこわい」がなくなる本で紹介している「1%10%50%計算法」を使って、「40%」をカンタンに求める方法について、紹介しましょう。
「10%分」と「50%分」を求める
ここでいったん、「1%10%計算法」について、おさらいしておきましょう。
この計算は、まず「1%」「10%」を基準として求める計算法です。
3800円の1% →38円
ここまではわかりやすいと思います。それぞれケタを動かすだけで求められるので、まだ計算しているという感覚すらない人もいるかもしれませんね。実はこの「計算している感覚がない」というのが重要です。
続いて、ここから応用編です。これまでの1%、10%に加えて、今度は「50%」も求めてみましょう。
これもカンタンですね。半分は暗算の中では特にカンタンですから。
ここから40%を求めてみましょう。これも一瞬でできます。なぜなら、「50%分」から「10%分」を引けば、「40%分」ですから。
=1900-380=1520
答えがわかりました。3800円の40%は、1520円です。
数字に強い人は、計算する前に「一歩立ち止まる」
このように、数字に強い人は、細かい数字を電卓で求めようとする前に、
②計算が面倒になりそうになったら、できるだけカンタンな計算になるように数字を調整してしまう
のです。数字に強い一流はこういった柔軟な考え方をすることができる人です。逆に言えば、「数字に弱い人」は目の前にある面倒な数字に何の工夫もせずにそのまま立ち向かって撃沈してしまいがちです。
この「1%10%50%計算法」は他の計算法と組み合わせて使うと、さらに計算の幅が広がります。数字に強くなりたい人は、数字を扱う前に、まず一歩立ち止まることを心がけてみるとよいでしょう。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)