苦手科目は、「どの程度できるのか」を自分でも認識しづらいものです。やってみたら思った以上にできることもあれば、想像以上にまったくできないこともありますが、それは「苦手」なのだから当然です。どのくらいできるのか予想がつかないくらい、理解が浅かったり、知識が身についていなかったりするわけです。
逆にいえば、「どの程度できるのか」を自分で何となく把握できる科目は、自分にとって理解しやすい内容で、知識も身につきやすいわけです。
この時点で十分に「得意科目」と呼んでいいでしょう。
他の科目と比べながら
「得意科目」を見つける
ただ、それでも「得意科目なんていえる科目はない」と自信を持てずにいる人はいるかもしれません。
得意科目と呼べる科目がない場合は考え方を変えてみてください。
文系であれば、例えば世界史は一般的にいわゆる世間一般が認める暗記科目であり、暗記が進みやすく、どの程度の点数を取ることができるのかを計算しやすいといわれています。
どれくらいできるのかを計算できるくらいまで暗記をがんばれば、誰でも世界史を「得意科目」にすることができます。
世界史でなくとも、「自分の中で少し他の科目よりも点数が取れる」とか、「他の科目より覚えやすい」とか、「成績がある程度安定している」という科目があれば、それは「得意科目」だと自信を持っていってください。
ですから、もし「得意科目がない」ということで悩んでいる人がいたら、それほど深刻に考える必要はないと思いましょう。誰にも苦手科目があるように、誰にも得意科目があるのです。
ただ、「一般的に見た得意科目、苦手科目が何か」を把握することができたからといって手放しで喜んでいいわけではなく、注意も必要です。