大学に行くからには「本気」を見せろ
――なかなか手厳しいですね。
びーやま:そうかもしれないですね。ただ、これまで僕も何度か「Fラン大」と呼ばれる大学の学生にインタビューを行ってきましたが、あまりにも無気力であることが多いと感じています。「やりたいこと? ないです」「勉強? 好きじゃないです」「大学? なんとなくきました」などのスタンスなのであれば、10〜20代の大事な時間を過ごすにはあまりにももったいないと思います。
もちろん、なかにはやる気のある生徒もいますが、かなり少数ですし、そういった学力以外の別の事情で進学先を選んだりしていることがほとんどです。
早慶やMARCH、日東駒専など、知名度のある大学に通っている学生は、やはりそれなりに勉強をし、自分の将来も考えて行動しています。しかし、名前もあまり知られていない大学の学生は「特にやりたいこともないんで、とりあえず大学きました」というのが多すぎる印象です。
そんなスタンスなのであれば、無理して大学に行く必要はありません。大学進学ではなく専門学校や就職などの道を検討したほうがいいでしょう。
――なるほど。進学のモチベーションが低いのがよくないということなんですね。
びーやま:そうです。なので、本人が勉強を頑張って進学を決意した大学なのであれば、それはどんな大学でも進学したほうがいいと思います。
ただ、本気で勉強を頑張れる人は先ほど名前をあげたような大学に受かっていきますから、これに関してはむずかしいところです。
――たしかに、そもそもやる気のある学生は勉強もしますし、上のレベルに受かっていきそうですね。その意味では受験においての偏差値は重要ということでしょうか。
びーやま:非常に重要だと思います。「偏差値は悪!」みたいな風潮がありますが、「本当に大学でやりたいことがあるのなら偏差値の壁くらいは突破しないと」と僕は思います。
大人であれば誰もが納得するでしょうが、大した結果もなしに「やりたいこと」を実現するのは社会では不可能です。
受験も同じで、決められた科目、決められた範囲からしか問題はでないわけですから、大学で学びたいのならその本気を見せる必要があります。そのわかりやすい指標が偏差値です。
「僕は大学でたくさん勉強したいんです!」と偏差値30の人に言われても説得力に欠けますが、偏差値60の人が言ったら、それは本気であると誰もが思うでしょう。
繰り返しになりますが、「大学は行かなくてもいいところ」です。そんなところに「わざわざ」高いお金と4年間という時間をかけて行くわけですから、「やりたいこともない」「勉強もしない」のであればやめましょう。
誰もが大学に行ける時代になったからこそ、大学に行く意味は問われていると思います。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。