大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【理系男子の株式投資】株で大きく儲ける人の「集中投資×損切りルール」Photo: Adobe Stock

集中投資でもリスク管理は徹底する

やみくもに集中投資をするわけではありません。最悪の事態を想定して、損切りのマイルールを設けるのです。具体的には、購入した株価が8%下落したら損切りするというルールです。

「マイナス8%で損切りする」というマイルールを順守していれば、元手300万円でも276万円に減るだけで済みます。その276万円で、次の有望銘柄に再チャレンジすればいいだけの話なのです。

最初は1〜2銘柄に集中する

株を始めたばかりの人であれば、仮に1銘柄について調べるだけでも、かなりの時間を費やすはずです。最初は1〜2銘柄に絞り、資産を増やしながら経験を積んで、徐々に保有銘柄を増やしていくべきです。

損切りのマイルールを設けている人は少なくないですが、マイナス20%とか30%で損切りするというケースが多いようです。私にしてみれば、その基準は甘すぎます。

集中投資だからこそ厳格なルールを

集中投資するからこそ、「マイナス8%で損切りする」という保守的で厳しめのマイルールを課して、リスク回避するのです。

もし元手300万円を1銘柄に全額投資して、もくろみが外れて株価が下落したとしても、「マイナス8%で損切りする」と決めておけば、損失は最大24万円。残った276万円を別の銘柄に投資して、それが仮に2倍になれば、552万円となります。

仮に4回連続下落してマイナス8%で損切りして、次に選んだ銘柄がようやく2倍株になったとしても、結果として資産は400万円を超えるまでに増えます。

2倍株は意外と身近にある

日本の株式市場に上場している銘柄は現在3900社ほどありますが、2023年には127銘柄がたった1年で2倍株以上になっています。

「3900分の127」と単純計算すると、1年間で2倍株以上になった割合は約3.3%。「そんなに多いわけではないのでは?」と思うかもしれませんが、2年、3年と時間軸を伸ばせば、300銘柄以上が2倍株になっています。

プライベートや仕事で親しんだ企業を探す

メガネを常用している私が株式投資をスタートするにあたり、スクリーニングをしつつメガネチェーンのジンズ株に着目して分析したように、まずはプライベートや仕事で自分自身が深くかかわる身近な商品・サービスを扱う会社に着目してみましょう。

実際、2024年はサンリオ(8136)やアシックス(7936)などよく知られる有名な会社が年初から2倍になりました。意外とすぐ近くに2倍株は転がっていると、私は断言します。

【まとめ】集中投資でもリスクを抑える基本戦略

  • 最悪の事態を想定しておく
  • マイルール(損切りライン)を徹底する
  • 集中する銘柄は自分が理解できるものに絞る

損切りルールの具体例

購入後、株価が8%下落したら即損切り!
例)元手300万円 → 8%下落 → 276万円に
 ↓
  次の銘柄に再チャレンジ可能!

仮に失敗が続いても挽回できるイメージ

初回集中投資:300万円
↓(8%損切り)
276万円
↓(8%損切り)
254万円
↓(8%損切り)
234万円
↓(8%損切り)
215万円
↓(2倍株発見!)
215万円 × 2 = 430万円

4回連続で失敗しても、5回目に2倍株を掴めば資産は増加!

市場には意外と多い「2倍株」チャンス

  • 日本株上場銘柄:約3900社
  • 2023年に1年で株価2倍以上達成した銘柄:127社
  • 約3.3%の確率

3900社 → 127社が1年で2倍以上 (3.3%)
2年・3年スパンではさらにチャンス拡大!

集中投資は「身近な企業選び」から

  • 自分が普段使うサービスや製品に注目
  • プライベート・仕事で親しみがある企業に投資チャンス
  • 例:ジンズ、サンリオ、アシックス

まとめのまとめ

  • 集中投資するなら損切り8%ルールを厳守!
  • 失敗しても資産が残る仕組みを作る
  • 身近な成長企業を見つけて2倍株を狙う

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。