Photo:PIXTA写真はイメージです Photo:PIXTA

日本を揺るがす「令和の米騒動」。スーパーの棚から米が消えた、価格高騰、備蓄米放出といったニュースは、隣国・韓国でも報じられている。そんな中、日本人観光客のある行動が韓国で話題になった。韓国在住の筆者が、日本の米問題について思うこととは……。(韓国在住ライター 田中美蘭)

「令和の米騒動」の深刻化

 昨年より日本国内で続いている「令和の米騒動」。当初は米不足による品薄と価格高騰により、米を買い占める動きが日本全国で広がり、社会的混乱を引き起こしている。

 その後、日本政府が備蓄米の放出を発表し、国民に対して買い占めを控え冷静な対応をするよう呼びかけた。備蓄米が市場に出ることで高騰も落ち着くのではという期待感が見られたものの、結果的に備蓄米が十分に行き渡らないまま、価格はますます上昇を続けている。

 そんな中、ある現象が報じられ、日韓両国で注目を集めた。韓国を訪れた日本人旅行者が現地で米を購入し、日本に持ち帰ったというのだ。その旅行者は韓国の米価格が日本と比較して安いことをSNSに投稿した。これを日本のメディアが取り上げたことで、「韓国で米を買い日本に持ち帰る」という行動が広がりつつある。

 また、韓国のYouTuberもこの問題を自身のチャンネルで「日本の緊急事態だ」と取り上げたり、主要メディアも報道したりと、韓国内でも日本の米騒動への関心が日増しに高まり、在韓日本人たちの間にも波紋が広がっている。