“吐く呼吸”ができれば
自然と美しい佇まいになっていく
大貫 5月病になれば、一気に体調とメンタルに影響が出て、休息せざるを得なくなってしまします。そういう方々の呼吸数を計ると、1カ月という短い間に呼吸数が急速に上がっていることが確認できるかもしれません。呼吸は無意識に行われますし、さらに人間にはホメオスタシス(恒常性)がありますから、すでに“吸いしろが無い”ほどに上がっていても、気づくことができないんです。
藤田 “吐く呼吸”の心身への影響をもっと世の中に浸透させていきたいですね。今まで、酸素バーなど“吸う”に着目したサービスはありましたが、“吐く”ことのメリットを認知させるためにはどうすればよいのでしょうか。 例えば、正しい呼吸は姿勢にも影響を与えますか?
大貫 そうですね。呼吸が変われば、それは姿勢にも表れます。実は、モデルのみなさんがやるような姿勢のすべてが、身体にとってよいかというとそうではありません。 しかし“吐く呼吸”ができれば、間違った筋肉を使うこともないですし、呼吸によって自然と適切な姿勢になり、意識しなくても美しい佇まいに移行していきます。
藤田 体重も減っていきそうですね。“吐く呼吸”で、美しさが手に入れられるといったストーリーを軸にしたマーケティングもおもしろそうです。“吐く呼吸”の終着点を掘り起こせば、今までビジネスの対象になりにくかった若い女性層にも響くかもしれません。他にはいかがでしょうか?温泉やサウナなどと呼吸との間には、何か関連がありますか?