投資で一番大切なのは「深読みしない勇気」――勝てる投資家が実践する“7割の力加減”
大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

■日本経済は長期的に上昇局面にある
長期的に見れば、日本経済は上昇局面にあると私は見ています。これからも全体的な株価は底上げされてくるはずです。
1989年から2010年までの約20年間、日本経済はずっと下降トレンドをたどっていました。そしていまようやく、そのトレンドから脱したわけです。今後は小さな乱高下はありつつも、2045年くらいまでは、少しずつ株価が上がっていくと見ています。
■悲観論だけでは未来を語れない
「日本は急激な少子高齢化と人口減少によって明るい将来が見えない」という人もいますが、本当にそうでしょうか。
日本市場での労働力不足も叫ばれていますが、別の視点からすれば、労働力の価値が上昇していくとも考えられます。そうなると、AI(人工知能)などを活用しつつ、生産性の向上も期待できるはずです。
■日本は“地政学的に安全な国”である
四方を海に囲まれている日本は、地政学的にも比較的安全だと思います。
そのため、戦争に巻き込まれて、株価が暴落するといったリスクも比較的少ないでしょう。
■個人投資家にとっての“追い風”が来ている
投資環境も、かつてに比べればかなり充実しています。個人投資家が得られる情報は、以前ほど巨額の資産を運用するプロの機関投資家と開きがないように思います。
IR(投資家向け広報)に積極的な企業も増えてきたことで、その差は急激に縮まったのです。
■情報が豊富な時代こそ、取捨選択が重要
個人投資家にとっては、ネットなどからの情報が豊富だからこそ、その取捨選択を迫られる状況になっているともいえます。
ちなみに私の場合、投資対象となる企業の業績やビジネスモデルといったミクロ的な分析には精を出しているものの、マクロ経済についてはそこまで気にしているわけではありません。
■“最低限のトレンド”さえ押さえればいい
もちろん投資家であれば日経新聞を読んだり、テレビ東京系列の経済報道番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』を見たりして、経済のトレンドをチェックすることは有効ではありますが、正直なところニュースを読み込んだところで投資がうまくなるわけではないと私は思っています。
“最低限のトレンド”さえ把握しておけば問題ないでしょう。
■経済は“深読み”しすぎない方がうまくいく
ここでいう“最低限のトレンド”とは、「インバウンド客が増えている」「労働力不足が深刻になっている」「世界的にインフレが進み、都内のマンション価格が高騰している」というくらいの、投資家じゃなくても耳に入ってくる程度の情報で十分だということです。
「日銀はこう考えているからこう動くはずだ」「FRB(米連邦準備制度理事会)はきっとこのタイミングでこう判断するだろう」というレベルを越えて深読みする必要はないのです。
■経済アナリストになる必要はない
経済アナリストになるわけではありませんし、難しく考えすぎると失敗するとさえ思っています。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。