「勉強で競争する子」に親が本当に教えるべき競うよりも大切なこと

他人を妬むこともなく
妬まれることもなくなる方法

　仕事は必ず評価されますが、それとは別に、自分の仕事の価値を他者から評価されようとされまいと、自分で認めることが必要です。他者の仕事と比べる必要はありません。誰とも比べることができない、その意味で個性的な仕事ができるようになれば、他の人を妬むことも妬まれることもなくなります。

　仕事でいい結果を出した人を妬む人は、自分がいい結果を出せなかった時に人からどう思われるか、気にかけます。妬む人は仕事についてどう評価されるかだけではなく、自分が仕事ができない人であると評価されることも恐れます。

　そうならないためには、他の人にどう思われるかを気にしないことです。思うような結果を出せないことはあります。そのことで自分の評価が下がるのではないかと思うかもしれませんが、同僚がいい結果を出せなかったとしても、そんなふうに見る人は普通はいないでしょう。

　仕事は競争するものだと思っている人は同僚の失敗を喜ぶかもしれませんが、そんな人は多くありません。そんなことはない、まわりは敵ばかりだと思う人は競争社会の常識や価値観に絡めとられているのです。他の人がいい結果を出せなかった時、自分はどうするだろうかと考えてみればいいのです。

　他の人を馬鹿にしたりはしないでしょうし、むしろ、次はいい結果を出せるように、自分にできることがあれば援助し応援しようと思うのではありませんか。上司も、失敗した時に頭ごなしに??りつけるような人ばかりではないはずです。

　自分としては、次の機会はいい結果を出せるように頑張るしかありません。人からどう思われるかを気にするのは、課題に取り組むことのブレーキにしかなりません。

　どんな仕事も協力しなければ成し遂げることはできません。失敗する恐れがあれば、なおさら他者からの協力が必要であり、自分も、失敗した人に協力しなければなりません。他者を妬む人は競争することはあっても、協力しようとしません。