「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

【そういえば、今年は「令和何年」?】瞬時に答えられない人は二流。数字に強い“一流”はどう考える?Photo: Adobe Stock

そういえば今年は、令和何年?

さて、2025年ももう5月になりましたが、皆さんは今年が「令和何年」か即答できますか?

「西暦は覚えていられるけど、和暦は覚えていられない」「いつも検索して思い出しているけど、面倒」という人も多いかもしれませんね。逆に、「和暦だけ覚えていて、西暦は忘れてしまう」人も中にはいるかもしれません。

数字に強い人は、いつも「和暦西暦変換」ができるように、頭に語呂(ゴロ)を入れています。ちょっとしたことを記憶してしまえば、わざわざスマホを取り出す面倒もなくなりますよね。

今回は、数字に強い人がやっている「和暦西暦変換」について、紹介していきましょう。

令和は「18」で計算する

まず、和暦西暦変換で覚えるべき語呂は、「11、25、88、18」=「良い双子の母祝う(いい・ふたごの・はは・いわう」です。

・11:「大正」との変換で使用
・25:「昭和」との変換で使用
・88:「平成」との変換で使用
・18:「令和」との変換で使用

今年の西暦は2025年ですね。とりあえず令和であることもわかっているので、今回は令和の「18」を使いましょう。

令和の西暦から和暦を求める場合には、西暦の下2ケタから「18」を引きます。2025の下2ケタは「25」ですから、計算式は次の通りです。

25-18=7

答えが出ました。つまり、「令和7年」というわけです。令和が2019年から始まっているので、西暦の下2ケタから「18」を引くと令和の和暦が求まるわけです。

こうすれば、いちいちスマホを取り出さなくても、正しく和暦を求めることができますね。書類の記入のときに困ることもグンと減るでしょう。

「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く

「これは数字に強いって言うより、ただ知っているかどうかの違いじゃないか!」

そう思った方もいるかもしれません。しかし、実はここに「数字に強い人」の基本が詰まっているのです。

数字に強い人は、ただ計算が早いとか、難しい計算が得意なようなイメージがあるかもしれませんが、実は、それだけではありません。

数字に強い人は、「面倒な計算を、どうカンタンに処理するか知っている」人なのです。たとえば、「1,862,348」のような数字が出てきた時、数字に弱い人はそのまま「ひゃくはちじゅうろくまん……」と読み始めますが、数字に強い人はそのまま処理せず、いったん「200万弱」として考えます。

これと、本質は同じです。数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。そうして、本来脳を使うべき「本当に重要な仕事」の質が落ちてしまうのです。

一方、数字に強い人は自分の頭でラクをするために、こういった「面倒な数字をラクに計算する方法」を組み合わせて使っています。知っておくと、より楽しいことに頭を使えるようになりますよ。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)