ホンダジェットが株主優待で乗れる!?「世界初」の次世代機で“悲願の黒字化”なるか写真:K9 Jetホームページ

「ペット機内同伴」に大きなニーズ
羽田~新千歳が片道約160万円

 プライベートジェットの先進国である米国には、K9 Jetという、「ペットのためのプライベートジェット」チャーター会社がある。ペット向けの豪華な機内食など、ペットを最優先にしたサービスを提供。人間は「同伴」に過ぎないそうだが、それでも優雅な移動を楽しめるし、何よりペットと一緒に移動できることが最大の顧客満足だろう。ホームページを見るとロンドン~ドバイのフライトで9925ドル~、パリ~ロサンゼルスが1万5775ドル~などと高額だが、人気があるようだ。

 そもそも、海外では大手航空会社でもペットの機内同伴を認めているケースが意外と多い。対して日本では、ほとんどの航空会社でペットの機内同伴は認められていない。

 24年1月2日に起きたJAL機と海上保安庁機の衝突の際、貨物機に預けられたペットが犠牲になったことから、ペットの機内同伴を求める声が高まった。ペットと飛行機に乗る需要の受け皿としてもプライベートジェットは有効だろう。

 国内では例えば、プライベートジェットチャーターのマイクロジェット社(23年設立)でペット旅行が人気だという。通常、羽田~新千歳が片道約160万円、福岡だと170万円程度が価格例のようだ。同社は24年1月、神戸空港でペット同伴のモニターフライトを実施。約200件の応募があったという。

 他には、JALビジネスアビエーションもホンダジェットをチャーターしたペット旅行を展開。最大4人と小型犬1匹で、神戸~那覇を往復612万円(2日間の価格例、税込み)のプランを発表している(25年1月10日)。

 プライベートジェット・ビジネスジェットは新たな需要を取り入れながら、確実に成長している。その後押しになるよう、環境整備が急がれる。