アウトランダーのアンプは2台、低音用/中高音用で分けている

F:先程の沼の話なのですが、実は私のメンター的な存在の方からオーディオを譲り受けたのですが、装置の数がやたらと多いんですよ。プリアンプが一台あって、重低音用と高音用のアンプが独立して二台あって。

疋:今回アウトランダーに搭載させていただいたのも、同じように低音用と中高音用を分けたアンプになっています。シートの下、運転席の下と助手席の下に1個ずつ置いてあります。

F:車載オーディオのアンプを独立させている!バング&オルフセンとか、ブルメスターなどの、いわゆる「高級車載オーディオ」とされるものは、大抵そうなっているのですか?

三菱自動車工業 第二車両技術開発本部 インフォテイメント開発部 インフォテイメント設計 担当マネージャー 秋葉一臣さん(以下、秋):いえ。他社さんは1個がほとんどですね。(分けているものは)ゼロではありませんが、ほとんどないと言っていい。例えばキャデラックでスピーカーが30個ぐらいついているクルマがあるのですが、あれはAKGのシステムで、複数のアンプ構成だったと思います

※キャデラック エスカレードが搭載するAKG社製車載サラウンドシステムは、36個のスピーカーを搭載している。

三菱自動車工業 第二車両技術開発本部 インフォテイメント開発部 インフォテイメント設計 担当マネージャー 秋葉一臣氏三菱自動車工業 第二車両技術開発本部 インフォテイメント開発部 インフォテイメント設計 担当マネージャー 秋葉一臣氏 Photo by A.T.

F:アンプを2つに分ける理由は何ですか?何がどのように良くなるのですか?

秋:低音と高音、それぞれに特化できるからです。低音をベストに鳴らそうと思ったら、まず低音で評価をして、ICや様々な素子は「これが一番良いよね」となるまで詰めていく。高音も同じように詰めていく。

F:中高音と低音の2つを1台でやるのは難しいのですか?