縦写真を2枚並べた「2in1フォト」が楽しい

 X halfには縦構図の特徴を活かして、2枚1組の写真をカメラ内で生成する2in1フォトの機能もある。これを最後に紹介して、締めくくりとしたい。

 2in1フォトは連続した撮影でも可能だが、それでは撮る際の制約が大きくなりすぎる。そこで、右か左に配置したい写真をスクリーンに表示した状態でフィルム巻き上げレバー(実はフレーム切り替えレバー)を操作し、その後に撮影することでも合成できる仕組みになっている。

 たとえば、同じ被写体でも構図の異なる2枚を組み合わせたり、名所やストリートアートのような被写体であれば風景や作品と、その説明が書かれた看板などを組み合わせても良い。マニアックな利用法としては、撮影位置を少しだけ左右にずらした2枚を組み合わせれば裸眼立体視用のステレオ写真に仕立てることもできる。また、専用アプリ内では、間のボーダーの幅や色も変えられるなど、より柔軟な編集も可能だ。

異なるアングルで撮影した彫像の2in1フォトの例 Photo by K.O.異なるアングルで撮影した彫像の2in1フォトの例 Photo by K.O. 拡大画像表示
彫刻をわずかに左右の異なる位置から撮影して組み合わせたステレオ写真(寄り目で見ると立体的に見える交差法)の例彫刻をわずかに左右の異なる位置から撮影して組み合わせたステレオ写真(寄り目で見ると立体的に見える交差法)の例
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X halfのターゲットユーザーが多用しそうな「エモい」フィルター効果を試してみた。それぞれ二重露光と光漏れで撮影した2枚を、専用アプリで2in1フォトにしたもの(渋谷にて撮影)X halfのターゲットユーザーが多用しそうな「エモい」フィルター効果を試してみた。それぞれトイカメラと光漏れのフィルターで撮影した2枚を、専用アプリで2in1フォトにしたもの(渋谷にて撮影) Photo by K.O. 拡大画像表示