新聞社の面接で「漫画が好きです」はアリ?緊張しすぎた嵩の迷走がリアルすぎて朝から胃にくる【あんぱん第71回レビュー】

アピール下手な嵩
それでもチャンスが…キタキタ!?

 北村匠海の演技はうまいが、嵩はなぜ、面接に、自分の得意ジャンル――絵を持ってこないのか。美大の図案科出身かつ製薬会社の宣伝部で働いていて、中国の福建省では宣撫班として絵を描いた経験もある。デザインもできるとアピールに使ったほうがいいに決まっている。

 あがっているからと言って、体力には自信がありません、数学は大の苦手です、と欠点ばかり強調してしまうなんて。まあ、そういうこともあるか。実際、筆者も入社試験に落ちまくって、最後の最後で、学生時代、雑誌で連載していた記事を持っていった会社で採用された。それを見なかったら落としていたと言われた。

 なんでも持っていってみるべきなのだ。でも、嵩、美大を出たあと就職しているから就職試験の経験があるはずなのに、なんでここまでぐだぐだだったのだろう。

 嵩と別れたのぶが編集室に戻ってくると、東海林が岩清水(倉悠貴)の記事が論文みたいでつまらない 
いっそ漫画を載せようかと言いだしていた。キタキタ。

 その後、のぶはたぶん、吉永先生の原稿をとりにいって、そのまま帰宅? 原稿は? とってきたあと、帰ったのだろうか。時間経過がいまひとつわからないがまあいい。

 自宅でメイコ(原菜乃華)に嵩の話をする。そこで嵩が昔、漫画を応募して高知新報に載ったことがあったことを思い出す。

 のぶはふいに思い立ち、新聞社に戻って、昔の新聞記事を探す。そして、見つけた! 昔、載った嵩の漫画を。

 その頃、試験結果をもとに誰を採用するかの話し合いが行われていた。

「即戦力がほしいですねえ」と東海林。キタキタ。

 のぶが嵩の漫画の載った記事を持って駆け込んできた。ちょうどそのとき、明るい復興の展望について取材した会社が倒産し、明日の2面に穴が空くことになった。

 締め切りまであと2時間。挿絵を入れて埋めようとするが、あいにく図案家と連絡がとれない。こんなときこそ嵩の出番である。キタキタ。

「おれがいく」ってこのひと(記事が飛んだと報告しにきた緑川)はどこへ。彼が嵩を呼びに?

『あさイチ』では博多華丸が、明日の予測をしていた。嵩が挿絵を頼まれて……とか、メイコと健太郎が再会するのでは……とか。絶対にハズレそうにない。安心ともいえるし驚きがないとも言える。ハズレそうにないと思ったら意外な展開があることを期待したい。

 新聞社の面接で「漫画が好きです」はアリ?緊張しすぎた嵩の迷走がリアルすぎて朝から胃にくる【あんぱん第71回レビュー】