勢いがついた株式市場には、次から次へと資金が流れ込んできます。そして資金はグルグルと回転し、上値で買われ、過去には想定さえできなかった水準にまで上昇することになるでしょう。
「買えば儲かる、儲かるから買う」
日本の株式市場では、このような雰囲気も醸成されつつあります。新NISAの制度拡大によって株式投資を始めたという人も、含み益を抱えて大喜びしています。そして、新NISAの上限枠を超えて、新たな投資へと動く人も出てくることが見込まれます。
株式市場がこの先も上がるだろうという意識、「先高感」がある中では、どの投資家も簡単に持っている株を手放すことはありません。株式市場は「売りが少なく、買いが多い」状況が続きます。株価の変動が大きくなり、特に上昇時に大きな値幅を見せるようになります。
なぜそんなことが予想できるのかと考える人がいるかもしれません。
答えは簡単です。2024年初頭からの日経平均の動きが、まさにそれを示していたからです。暴落からの急回復を経てさらにその様子が明らかとなっています。
米国のS&P500指数は十数倍
日経平均10万円も夢じゃない?
現在の株式相場の状況を見ていると、日経平均は1~2年、遅くとも5年以内には5万~7万円に到達するイメージが浮かびます。私は多分、日本で一番早く2016年に「日経平均3万円回復」を公の場で予想しましたが、その時点でも日経平均が5万~7万円はイメージできませんでした。
しかし、2020年以降のコロナ禍の中で日経平均が出直り、予想通り3万円に到達したことと、その様子を見て私はバブル崩壊後の史上最高値の更新、さらにそれ以上を想定するようになり、私が発行するメールマガジンなどで、その可能性について言及していました(「株価が上がってきたから言い始めた」わけではないということです)。