日経平均が10万円になったからといって、驚くことはありません。繰り返しますが、米国の主要な株価指数S&P500指数は、この30年間で十数倍になりました。日経平均10万円と言っても、現在の水準からは約3倍にも満たず、コロナ禍以前の水準だった2万円台前半の4倍程度でしかありません。
「不穏なこと」を理解して、
「株」と「金」の投資で利益を
この記事は「株」と「金(ゴールド)」の価格上昇を見込んで、書いています。実は、まだ株と金に関する「重要事項」を述べていません。それは「地政学的リスク」です。
地政学的リスクとは、特定の地域で発生した政治的、軍事的、あるいは社会的な緊張が、その地域や関連する地域の経済、ひいては世界経済全体の先行きを不透明にするリスクのことを指します。そして、その地政学的リスクが高まる時、株価や金価格には大きな変動が見られます。
周りを見渡せば、世界は「不穏なことだらけ」ではないでしょうか?
ロシア・ウクライナ戦争はその筆頭でしょう。中東でもイスラエルとイスラム勢力(後ろ盾はイラン)の戦闘が激化しています。
中国は軍事力を背景に海洋進出を続け、それが周辺各国との摩擦の原因になっていますし、自国では底打ちは見られるものの経済の本格回復には至っていません。

これらすべてが、「不穏なこと」です。
この「不穏なこと」はなぜ起こっているのでしょうか?
通常、地政学的リスクは株価下落につながり、金価格の上昇につながるとされますが、実はここまで、そのような動きにはなっていません。株価も金価格も、どちらも上昇しています。
このような動きも、現状を俯瞰(ふかん)し、先行きを見極めることで理解できます。そして、これらを理解することで、株と金への投資によって現実的な利益を得ることができるのです。