部下に仕事を任せた後で
一番大事なこと
部下に仕事を任せた後に一番大事なことは、「任せ切ると腹を決める」ことです。任せると言ったにもかかわらず、その後に口や手を出して部下の仕事を奪うのはやめましょう。
仕事を任せる最大の目的は、部下を「自ら考え行動できる人材」に育てることです。任された部下が仕事に取り組む過程で失敗するかもしれませんが、致命的なミスでない限り、リーダーはある程度寛容でいることが求められます。

岡本文宏 著
もちろん、ミスを放置して良いわけではありません。事後の対策を一緒に考えるようにサポートするのがリーダーの役割です。そのとき、アドバイスは必要かもしれませんが、あくまでも、次の一手を考えて行動するのは部下だと決めておきましょう。
また、部下のやる気を引き出す上で「どんな仕事を任せられるのか」よりも重要なのが「誰から任せられるのか」です。「この人から任せられた仕事であれば、しっかり取り組みたい!」と部下から思われるリーダーになることを目指してください。
そのためには、普段から部下と良好な関係を保つことが不可欠です。ポイントは「この人の元であれば成長できる」「やりがいを感じて働ける」「承認欲求が満たされる」と思える存在になることです。
「この人から任せられたい」と思えるリーダーになるには、言葉だけではなく、「行動」も大切です。掛け声だけで、何も行動しないのでは、人はついてはいきません。「率先垂範」を心がけましょう。
(メンタルチャージISC研究所代表取締役 岡本文宏)