そんな、JR時代は「コスパの悪さ」で知られていた個室が、長野電鉄になってからはなんと個室料金はたった1200円!4人まで同一料金で利用できるので、4人いれば1人当たり300円と、超格安なのだ。

 なお、運賃は長野~湯田中で2790円。終点には観光地である湯田中・渋温泉郷がある。旅館やホテルは100軒ほどあるので、信州の名湯をめぐる旅行にぴったりだろう。

西武001系「Laview」西武001系「Laview」 Photo:PIXTA

西武001系「Laview」
シートピッチ広い!窓が大きい!

 次に、西武池袋線の特急001系「Laview」を紹介したい。2019年に登場したLaviewは丸みを帯びた車体、大きな窓が特徴の車両。車内は黄色い座席が明るい雰囲気だ。何より、座席がソファのように上質で、コンセントも完備。シートピッチは1070mmと、JR特急の標準的なグリーン車(1040mm)よりも広い。

こんなに快適で安くていいの?「コスパ抜群の私鉄特急」6選【写真多数】この夏に乗りたい!西武001系「Laview」のシート Photo:PIXTA

 これだけの快適性をそなえていながら、特急料金は池袋~西武秩父間の片道で900円、運賃と合わせても1700円(切符利用、IC運賃で796円)。池袋~西武秩父間の76.8kmとほぼ同じ距離を、JRの普通列車のグリーンで走ると仮定した場合よりも安く、お得といえるだろう。

 埼玉県にある秩父エリアは、夏は川遊び、秋は紅葉、冬は氷柱、春は芝桜と季節ごとに異なる自然を楽しめる。さらに祭りや寺社仏閣が多く、実は多様な観光ができる地だ。首都圏在住者なら列車で日帰り旅行も気軽でおすすめだ。