
旅行予約サイト「アゴダ」を、星野リゾート代表が名指しで批判した。宿泊や航空業界でトラブルが多発しているのは、なぜなのか。外資系サイトの裏事情と、トラブルを回避する自己防衛策、アゴダで転売予約を見抜く方法を解説しよう。(ライター 前林広樹)
星野リゾート代表も怒り心頭!
なぜアゴダでトラブルが多発するのか
「AGODAのシステムには何らかの問題がある」――ホテルや飛行機の予約サイト「アゴダ」を、こう名指しで批判したのは星野佳路・星野リゾート代表だ。自身のSNSを通じて、日本語と英語の両方で「星野リゾートはAGODAと契約していない」と発信した。
シンガポールを拠点にするオンライン旅行エージェントのアゴダは、日本でも人気お笑いコンビが出演するCMが多く流れていることから知る人も多いだろう。しかしアゴダ経由の予約に関しては近年、問題が続出している。
旅行者からすると、予約したはずの部屋が予約されていない、人数が間違っている、こうした不備について問い合わせても返信がない、返信があってもキャンセル料金が発生する期日を過ぎているなどのトラブルが報告されている。
アゴダのトラブルに対しては、全国のホテル・旅館側も業を煮やしていた。そこで国内外に71の宿泊施設を展開する星野リゾート代表が、“業界を代表して吠えた”という格好だ。
星野リゾートはアゴダと契約していないというが、筆者がアゴダのアプリで検索(7月12日時点)したところ、「星のやバリ」や「OMO5 沖縄那覇」などの施設が販売されているのを確認した。いったいなぜ、こんなことが起きるのか。