こんなに快適で安くていいの?「コスパ抜群の私鉄特急」6選【写真多数】この夏に乗りたい!小田急30000形 EXEα Photo:PIXTA

小田急「ロマンスカー」
JRグリーンよりもお得でコスパ最強

 小田急電鉄の特急「ロマンスカー」は、箱根や江の島旅行の定番。首都圏の特急列車で知名度は高い。

 一方で、残念ながら座席間隔は西武Laviewや東武スペーシアXと比べると狭い。シートピッチが最も広いのはEXEの1000mmで、最新型で展望席を持つGSEは980mm、地下鉄千代田線に乗り入れるMSEだと983mmとなっている。

 とはいえ、JRの標準的な特急・普通席の960mm、普通・グリーン席の970mmよりも広いうえ、座り心地もいいので不満に思う人は少ない。何より最大の魅力はコスパの良さだ。

 新宿~小田原間の片道の料金は1851円(チケットレス特急料金+ICカード)~1910円(特急料金+切符)。同区間をJR湘南新宿ラインのグリーン車に乗った場合(2320~2520円)よりも安い!まさに、コスパ抜群の私鉄特急だ。

近鉄特急80000系ひのとり近鉄特急80000系「ひのとり」 Photo:PIXTA

近鉄80000系「ひのとり」
名古屋~大阪で新幹線以外の選択肢

 さて、関西方面にも目を向けたい。近鉄名古屋駅~大阪難波駅を結ぶ近鉄の「ひのとり」を紹介しよう。

 名古屋~大阪間は、スピードと本数ではJRの東海道新幹線にとうてい勝てない。そこで近鉄は料金の安さと快適性で対抗しており、中でも20年に登場した80000系「ひのとり」はすごい。

 座席はレギュラーシートでもフットレスト付きでシートピッチは1160mmもある。上級のプレミアムシートになると2列+1列配置かつ、シートピッチはなんと新幹線の最上位席グランクラスと同等の1300mm。しかもシート表面は本革の、高級感あふれる仕様だ。

ひのとりプレミアムシート「ひのとり」プレミアムシート Photo:PIXTA

 さらに、挽きたてのコーヒーを楽しめるサーバーや、電話対応のベンチ席も充実。それでいて近鉄名古屋~大阪難波間の料金はレギュラーシートで4990円、プレミアムシートで5690円と、東海道新幹線の名古屋~新大阪間5940円(自由席)よりも安い!

 名古屋~大阪間を移動する際、急がない旅であれば、乗る価値は大だろう。