東武N100系「スペーシアX」東武N100系「スペーシアX」 Photo:PIXTA

東武N100系「スペーシアX」
伝統を受け継ぐ東日本一の豪華特急

 続いて、東武 N100系「スペーシアX」を挙げたい。東武鉄道は栃木県の日光方面に、1720系「デラックスロマンスカー」(1960年登場)や、100系「スペーシア」(89年登場)など最高クラスの設備を持つ豪華列車を設けてきた。

 その伝統を受け継ぎ2023年に登場したのが、N100系「スペーシアX」だ。この列車も豪華で、スタンダードシートでさえピッチは1100mmもある。

 さらに上級席は圧巻だ。2列+1列の座席配置で、電動リクライニングやネックサポート可動式枕などを備えた座席「プレミアムシート」、半個室席の「ボックスシート」、コの字型ソファと可変テーブルを備えた個室席「コンパーメント」、展望を独占できる最大7人乗りの広々個室「コックピットスイート」と、とにかく席の種類が豊富なのだ。

 極めつけは1号車の「コックピットラウンジ」で、日光金谷ホテルや大使館別荘などをモチーフとした洒落たデザイン。前面展望を楽しめるソファとカフェが設けられた車両で、クラフトビールや栃木県産の食材を使ったおつまみ、スイーツなどが楽しめる。

東武N100系「スペーシアX」の「コックピットラウンジ」東武N100系「スペーシアX」の「コックピットラウンジ」 Photo:PIXTA

 気になる料金は、浅草~東武日光(片道)でスタンダートシートなら3340円、プレミアムシートで3920円。そのほかの特別座席は追加料金がかかるものの、コックピットラウンジ(1人用)なら3840円、ボックスシートなら1人当たり3740円。東京~宇都宮の新幹線自由席4490円より安く、コスパは最高レベルだ。

 人気かつ車両自体が少ないので、座席は争奪戦。早めに予約を入れるようにしよう。