東京近郊出発の場合、「実質的には」
発着地からの往復が含まれるプランもある

 一方、宿泊施設セットプランで「周遊」という名前が付けられているものでも、実質的には発着地からの往復が含まれているものがあります。

 たとえば「群馬県周遊セットプラン」は、ドラぷらの旅での「プラン詳細」に「発着地エリア 周遊/目的地エリア 群馬県」と紹介されているため、“乗り降り自由”な周遊エリアは群馬県内に限られるイメージがありますが、実際には関越道の「練馬IC-上里スマートIC」、圏央道の「あきる野IC-白岡菖蒲IC」といった東京都内、埼玉県内のICも含まれるため、東京や埼玉からの利用でも十分に活用可能です。

 また所沢ICから上里スマートICなど埼玉県の各ICが発着地ではなく周遊エリアに含まれているため、たとえば往路では練馬ICから関越道に入ったあと、川越ICで流出して市内観光を楽しむ、復路では花園ICで流出してアウトレットでショッピングを楽しむなどの使い方でも、追加の料金がかからないのは大きな魅力と言えるでしょう。

 利用期間は2日間、価格は5100円ですが、たとえば「練馬IC-水上IC」まで、ETC休日割引でも片道3090円、往復6180円かかります。また同じ周遊エリアを持つ高速道路のみの商品はなく、近い商品となる「北関東周遊フリーパス 首都圏出発プラン」は周遊エリアは広がるものの、2日間で7500円、かつ川越ICが発着エリアとなり、流出すると適用外になってしまうことを考えると、割安感があります。

群馬県周遊セットプラン「群馬県周遊セットプラン」は、群馬県だけでなく、埼玉県や東京都の一部も周遊エリアに含まれる。このエリアを対象とする高速道路のみ利用のプランはない(出典:NEXCO東日本) 拡大画像表示

 これは「栃木県周遊セットプラン」でも同様で、周遊エリアには栃木県だけでなく、東北道の「川口JCT-羽生IC」、圏央道の「坂戸IC-境古河IC」など、埼玉県内、茨城県内にあるICも含まれています。