あたらしい働き方を手に入れる
仕事のスキルとは?

 21世紀型スキルの普及と教育改革のために作られた国際組織ATC21s(Assessment & Teaching of 21st Century Skills)。この組織は、米国やオーストラリアなど6カ国の政府と大学・産業界が協力して活動しているのですが、ここが中心となって、21世紀型のスキルを、

1. 思考の方法―創造性、批判的思考、問題解決、意思決定と学習
2. 仕事の方法―コミュニケーションと協働
3. 仕事の道具―情報通信技術(ICT)と情報リテラシー
4. 世界で暮らすためのツール―市民性、生活と職業、個人的および社会的責任

 の4つのカテゴリーに分けて、考えています。過去の延長ではなく、あたらしい働き方を目指す人々が意識していかなければならない、こういった動きが世界的に出てきています。

 すでにこのような考え方をする人たちが出始めていますが、『あたらしい働き方』では仕事のスキルと思考のスキルの2つのカテゴリーに分け、あたらしい働き方のために必要なスキルを17の要素にブレイクダウンして解説していきます。

【仕事のスキル】
1. 自ら考え行動できる
2. コラボレーションできる能力
3. 時間効率がハイレベル
4. あたらしいハードワークができる
5. 上下ではなく横のパートナーシップ
6. クラウドなどITを最大限活用する能力
7. 売れる仕事のスキル
8. 考えているだけでなく、行動する力
9. ボーダレスに仕事をする力(語学、異文化コミュニケーション、論理的思考)

 自分をきちんとマネジメントでき、論理的に物事を伝えられる能力はもちろんのこと、細切れやぶつ切れの時間、隙間時間をどううまく使って仕事をするか、いいものを作りたい、いい仕事をしたいという熱意、パッションの強さ、ITを最大限活用する知識と能力、自分のスキルの中で、誰かに買ってもらえるようなスキルがあるか、などが仕事のスキルには必要なのです。