総予測2026Photo:PIXTA

日経平均株価が高値圏にあるときこそ、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、業績の裏付けのある銘柄をセレクトしたい。特集『総予測2026』の本稿では、アナリスト予想を活用して、来期以降も業績の拡大が期待できる中長期保有向けの4種類の「お宝株」候補をリストアップした。前編では「3期先に利益が伸びる」200銘柄を紹介する。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

目先の値動きに一喜一憂するのではなく
業績が伸びる株を中長期で保有する

「トランプ関税ショックの大底でろうばい売りをして、買い戻しが遅れた」「グロース市場のテーマ株を買ったのに利益が出ていない」――。

 日経平均株価が5万円を突破したにもかかわらず、2025年の投資成績が振るわないという個人投資家は少なくない。25年の日本株は上にも下にも値動きが荒い展開が多く、相場に振り回された投資家もいるだろう。

 そこで提案したいのが、個人投資家の強みを生かした投資法である。

 意外かもしれないが、個人投資家はプロにはない強みを持っている。それは「時間を味方」にできることである。顧客の資金を運用する機関投資家の場合、四半期の成績をシビアに求められるが、個人投資家の場合、中長期で資金を増やしていけばいいからだ。

 株価は短期的には需給やニュースで動く。正直なところ、どんなに優良銘柄であっても、明日の株価を予想することは難しい。

 だが、中長期では株価は業績の伸びに比例することが多い。つまり、個人投資家は業績が伸びる株を素直に買っていけばいいのだ。

 そこで本特集では、アナリストの業績予想(コンセンサス予想)を活用し、中長期で好業績が期待できる4種類の「お宝株」候補となるランキングを作成。前後編の2回に分けて紹介していく。どのランキングも単純に増益率や割安度で並べたのではなく、複数の条件を組み合わせて精度を上げる工夫をしている。

 前編では「3期先に伸びる銘柄ランキング」を紹介する。銘柄欄には「3期先当期利益伸び率」に加えて「3期先予想PER(株価収益率)」も付けた。今の株価が割高に見えても、3期先のPERで見ると割安と判断できることもあるからだ。

 次ページでは「お宝株」候補の200銘柄を一気に紹介する。25年に株価が急騰したキオクシアホールディングスは23位に、SaaSで期待のフリーは7位にランクインした。業績が伸びる株を買うのは投資の王道である。ぜひ26年の銘柄選びの参考にしてほしい。