一元化すれば必ず「ある」
ノートはこのおもちゃ箱と同じです。一元化を守ることで、ノートに入れた情報も、「ごちゃごちゃしてはいるが、この中に必ずある」という信頼が保てるわけです。
この信頼感があってノートを探すケースと、「どの紙にメモしたのかわからない」「残っているかどうかすらわからない」というものを探すケースとでは、まるで気分が違うことは、誰でもわかるでしょう。
一元化を守っていれば、「あのメモどこに行ったのかな?」というケースは、100%起きなくなります。何かを探すとき「とにかく一ヵ所に当たればいい」というのは本当に気が楽です。
もちろん、ごちゃまぜになったノートの中から、目的の情報を探すのは、それなりに手間がかかります。分類・整理の方が速く目的のものを見つけ出せることもあるでしょう。
ただ、そんなふうに分類・整理が有利になるのは、図書館や博物館で、収蔵品を専門家が管理しているときのように、完璧なかたちで半永久的に続けられるときだけです。個人レベルでやるのは現実的ではありません。ずさんな分類・整理になるくらいなら、「一元化」の方が、
・入れる手間のかからなさ
・探すときの信頼性
・続けていくのにかかる労力
という面で、個人で続けていくのに向いているわけです。
分類・整理での情報整理を語るとき、多くの人が「はじめはいいが、続けていくうちに破綻する」といった言葉を使います。
では、破綻を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。「はじめから破綻させておけばいい」というのが僕の答えです。一元化は、絶対に破綻しません。なぜなら、はじめから破綻しているからです。