ルール2
「日付ラベル」を入れて時系列で記録
3つのルールのうち、第2のルールは「時系列」。つまり、「日付ラベル」を入れて時系列で記録「ノートは、前から順に使う」ということです。横書きの場合、左ページから右ページへ、リングメモのような縦開き帳面の場合は上から下へと使っていく。
ページに空白ができるともったいないので、僕は何かノートに書いたら、下の写真のように「区切り線」を入れて、詰めて使っています。空白が気にならない人は、何か書いたり貼ったりするごとにページを替えてもいいでしょう。「左から右」「上から下」という時系列さえ乱さなければ、いくら余白をつくるのも自由です。
ただ、一つ守ってほしいのは「日付を入れる」ということです。たとえば、ノートに何か書いたり貼ったりするときは、必ず年月日を示す「6桁ラベル」を入れておきます。
西暦(下2桁)+月(2桁)+日(2桁)
合計で、6桁です。西暦は4桁の方がよりわかりやすいのかもしれませんが、「13」の数字が2013年を示すのか、それとも1913年か、2113年か、と悩むことは自分の生きている間はありえないので、下2桁で十分でしょう。
月と日は、1月~9月、1日~9日など、1桁のものも「01」「09」などと2桁で書きます。6桁ラベルはスラッシュ(/)などを挟まないので、5桁や4桁になると混乱を招くからです。つまり、ラベルは常に6桁で、
000101=2000年1月1日
130831=2013年8月31日
となっているわけです。この方式をもう10年近く続けていますが、いつ書いたメモかわからないという事態は、まだ一度も起こっていません。
同じ日に、何度もノートに情報を入れる場合は、6桁ラベルを書かなくても、前後関係からわかることもあります。しかし、ノートに入れるときには日付を書く、ということを習慣化させるためにも、必ず書くようにした方がいいでしょう。
手書きのメモだけでなく、おもしろい記事や繰り返しじっくり読みたい資料といった「貼りもの」であっても日付ラベルは入れておく。すると、次のように日付付きの資料が並びます。
[130709]書評記事「第1回普選と選挙ポスター」
[130710]朝日新聞「参院選・各党獲得議席の推計」
[130711]出席したパーティーの式次第と名刺
[130712]プリントして読んだフランス革命についての論文の切り抜き
バラバラの資料では、なぜ切り抜いたのかといった状況がわかりません。しかし、資料を時系列に並べ、日付ラベルを入れることによって、資料同士の関係がわかるようになります。
この場合で言えば、「2013年7月の参院選が迫ったころ、選挙や政治思想史の本に興味を持って読んだり、家族でイタリア料理のレストランに行ったり、パーティーに出たりしていた」ということがわかって、当時の「空気」もリアルに思い出すことができるわけです。