また、大洋(現横浜)の監督も3年務めた。2008年からは東京新大学野球リーグに加盟する東京国際大学野球部監督に就任。3年後の2011年の春季リーグ戦では同校を初優勝に導いている。プロOBの同氏が学生野球の監督になれたのは、05年に日本学生野球協会がプロ退団後2年以上過ぎれば、同協会の許可を得ることで大学の監督やコーチに就任することを認めたからだ。今回の資格回復により古葉氏は大学だけでなく、母校の熊本県立濟々黌高をはじめ、高校生を指導できることになった。

 この他、今回の資格回復者でプロ野球で監督を経験している人には、長年巨人のコーチとして参謀役を務め、代行ではあるが西武の監督を務めた黒江透修氏、八木沢荘六氏(ロッテ)、江尻亮氏(横浜・ロッテ)、藤田平氏(阪神)、大矢明彦氏(横浜)、佐々木恭介氏(近鉄)、石毛宏典氏(オリックス)などがいる。また、古葉氏同様、大学野球の監督を務めた人には竹之内雅史氏(羽衣国際大)、江藤省三氏(慶応大)、高橋善正氏(中央大)、高橋一三氏(山梨学院大)などがいる。

コーチ経験者の中には
メジャー経験者や引退間もない人も

 監督にはならなかったもののコーチとしてプロを指導した人は沢山いる。末次利光氏、足立光宏氏、若生智男氏、徳武定祐氏、外古場義郎氏、木樽正明氏、松岡弘氏、木俣達彦氏、辻恭彦氏、大熊忠義氏、安田猛氏、広野功氏、池辺巌氏、水沼四郎氏、有田修三氏、小川亨氏、藤原満氏、浅野啓司氏、加藤秀司氏、遠藤一彦氏、関本四十四氏、得津高宏氏、野村収氏、松沼博久氏、松沼雅之氏、大宮龍男氏、高橋慶彦氏、長富浩志氏、吹石徳一氏、佐々木誠氏、小早川毅彦氏、屋敷要氏、藤本博史氏、野田浩司氏、金森栄治氏、駒田徳広氏、野村弘樹氏など。また、メジャー経験者ではその第一号の村上雅則氏、小宮山悟氏、吉井理人氏、最近まで現役でプレーしていた人には工藤公康氏、仁志敏久氏などがいる。

 資格回復者は、その母校に関しては現指導者と学校長の許可を得れば、すぐに指導できることになった。また、監督やコーチとして学生を指導したい人は高校の場合は希望する都道府県の高野連、大学の場合は全日本大学野球連盟に通達すれば、そのサイトに氏名が掲載される。それを見た学校側が指導者として招きたいと思えば連盟を通じてコンタクトを取り交渉が始まる。つまりプロ野球OBが学生野球の指導者としての就職先を探す場ができたのだ。実際、コーチ経験者として名前をあげた松岡弘氏は、この認定を受けてすぐに北海道北照高校の非常勤投手コーチに就任している。