3月7日のデータをしっかり分析していれば、3月10日の1月分の経常収支の赤字発表を受けて、経常収支の赤字基調が2月以降も定着するという懸念を抱く必要はなかったのだ。3月19日には2月の貿易収支(通関ベース)は▲8003億円で赤字幅は前年比+3.5%と小幅な拡大にとどまったことが判明した。この数字からは4月8日に発表される2月分の経常収支は5ヵ月ぶりの黒字になると予測される。

2月景気ウォッチャー発表日にシグナル
日経平均1万5120円で売り建て

 消費税引き上げの影響は、4、5月分はさすがに一時的に大きく反動が出そうだ。消費者態度指数をはじめ、景気の先行指標の中には既に悪化したものが出てきた。

 景気ウォッチャー調査の現状判断DI(デフュージョン・インデックス)は景気にやや先行して動くが、3月10日に発表された、2月25日から28日までを調査期間とする2月調査で53.0と高水準ながら前月に比べ1.7ポイント低下し、日経平均の売りシグナルである1ポイント以上の下落幅となった。景気ウォッチャー調査を使った私流の日経平均の模擬売買については過去のパフォーマンスが比較的良好で、これまで度々新聞・雑誌に紹介されているので、ご存知の方も多いと思う(売買ルールは後述)。

 昨年夏から発表されるようになった現状判断DI・季節調整値の2月調査は53.0で前月に比べ4.4ポイントとこちらも下落した。原数値と季節調整値の変化方向が揃ったので、2月調査発表日の3月10日に日経平均株価終値の1万5120円14銭でドテン売り建て(信用取引などで、それまでのポジションを逆にすること)に転じた。直前の買いシグナルは9月調査発表日の10月8日に出た。10月8日終値の1万3894円61銭で買い建てていたので、3月10日に1255円53銭の利益が生じた形になる。

 私の場合の模擬売買ルールを確認しておくと、日経平均株価が買い建てに転じるためには、景気ウォッチャー調査の現状判断DIが1ポイント以上前月に比べ上昇し、かつ季節調整値も上昇することが必要だ。景気ウォッチャー調査の現状判断DIで景気への不透明感が払拭されれば、日経平均は買いシグナルが点灯することになろう。