「冬」の次には「春」が来ることを
信じて続けよう！
弁護士白川敬裕（しらかわ・たかひろ）
弁護士（東京弁護士会所属）、原・白川法律事務所パートナー。 東京大学法学部卒、ラ・サール高校卒。 1975年、福岡県北九州市生まれ。大学4年在学中に司法試験に合格。24歳で裁判官に任官。民事訴訟、医療訴訟、行政訴訟、刑事訴訟等の合議事件に関わる。民事保全、民事執行、令状等も担当。 2003年、弁護士に転身。 著書に『ビジネスの法律を学べ!!』『憲法がヤバい』（共に、ディスカヴァー・トゥエンティワン）、2014年7月まで「ビジネス法務」（中央経済社）にて「民法改正KEYWORD」を連載。共著に『会社の健康リスク対策は万全か』（フィスメック）がある。 ＮＰＯ法人 日本融合医療研究会副理事長
たとえば「民法」。民法には4冊の教科書（基本書）があり、私はこの4冊の内容をそれぞれ「5回以上」繰り返して勉強をしました。
教科書を通読するだけでなく、問題を解いたり、試験を受けたりしているうちに、やがて、部分的に「記憶が濃く」なります。
そして、濃い部分が広がったり、濃い部分同士がつながったりして、「全体がすべて濃く」なったときに、「民法の全体像」がはっきり理解できるようになって、「急激に成績がアップする時期」がやってきたのです。
当時、司法試験の論文問題は、「6科目」あって、1科目2問、「各40点満点」でした。「25点以上」が合格答案といわれていましたが、模擬試験を受けても、「6科目（12問）すべての問題で25点以上を取る」ことはできませんでした。
25点以上の点数を揃えることができたのは、本番の2ヵ月前になってからです。それまではいくら勉強しても25点未満しか取れなかったのに、本番の直前になって、急に点数が上がったのです。
「冬」が終われば、必ず「春」が訪れます。「先が見えない」と感じても、その時期にしっかりと養分を蓄えれば、やがて「収穫の時期」となります。
大切なのは、「やり続けている自分を信じる」ことで、その感情（不安）をコントロールして、逆に、やる気のエネルギーに変えることなのです。
「伸び悩んでいても、あきらめなければ必ずできるようになる」という現象があることを信じることです。
もしも「なかなか成績が伸びない」と感じたら、それは「成績アップの直前まで来ている」ということであり、「急激に伸びはじめる前」のサインなのです。
さぁ、「勉強の2次曲線」を信じて、自分を信じて、あと一歩、あと半歩、やり続けてみてください。
では、次回の「第4回の記事」では、（2）【戦略】「計画を立てて継続する力」について、詳しくお伝えしていこうと思います。
（※次回・第4回の記事は、「7月18日（金）」になります）
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1【感情】「やる気をコントロールする力」
2【戦略】「計画を立てて継続する力」
3【思考】「自分の頭で深く考える力」
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