「長期戦略」は目標達成までの計画を立てること、
「短期戦略」はシメキリ感を感じながら勉強できる
「戦略」は、「長期」と「短期」で考えます。
高校時代の私であれば、「東京大学に合格する」のが目標です。そして、「東大に合格するために、どの時期に、何を勉強していくか」を考えるのが「長期戦略」です。
「長期戦略」を立てるときは、「最終的な目標と現在の自分の差」を把握しておく必要があります。
「実力差」がわかっていれば、「やるべきこと」と「やらなくていいこと」が明らかになるからです。
私は、「東大受験」を意識してすぐに、東大の「過去問」を解いてみました。もちろん、高校1年生の学力ですから、解けない問題ばかりです(笑)。
ですが、実際に問題を解いたことにより、「東大受験の難易度」を、「体感覚として肌で理解」できました。
あなたが、これから資格試験や受験に臨むのであれば、その勉強をはじめる前に、必ずいちばん最初に「過去問」を解いてみましょう。
「この試験に受かりたいなら、このレベルの問題を解けなければいけない」という現実を知ることができます。
そのうえで、勉強の計画を立てるようにすれば、多すぎたり少なすぎたりすることなく、適切な「長期戦略」を立てることができるようになるでしょう。
具体的な「長期戦略」とは、いまが4月で、試験まで1年間あるとしたら、
・4月〜6月「6月までに教科書と問題集をひと通りやる」
・6月〜9月「9月までに同じ教科書と問題集をさらに2回やる」
・9月〜12月「12月までに問題演習をやり、並行して教科書を1回読む」
・12月〜3月「3月までに過去問をやり、並行して、教科書を1回読む」
というように、3ヵ月単位に分割して、科目ごとにあらかじめ勉強をする時間と分量を確保しておくのです。
ですが、目標とする「試験の種類」によって、3ヵ月単位に分割するのがいいのか、12ヵ月で分割するのがいいのかは、もちろん、変わってきますので、そこは臨機応変に、ご自身が受験する「試験の種類」によって、勉強しやすいようにアレンジしていただければと思います。
「短期戦略」で、シメキリ感を
感じながら勉強できる
短期戦略に当たるのが、「模擬試験」や「定期試験(中間・期末テスト)」です。
学生時代の私は、定期試験の「2週間前」に計画表をつくり、「全教科を最低5回以上反復」するように心がけていました。
短期戦略を設定したことで「基礎を繰り返して勉強」できましたし、1年~2年というロングスパンではなく、「定期試験直前のシメキリ感を意識すること」で、短距離走的なメリハリのついた勉強ができるようになるのです。
合格するために必要な「長期戦略(1~2年のスパンで、問題集や過去問をどれだけやるか、いつ、何を覚えるか、など)」と、シメキリ感を身近に感じながら勉強する「短期戦略(1~2週間に何ページ勉強するか、次の定期テストまでに何を、どれだけ勉強するか)」を決めておけば、計画を立てないときよりも、はるかに「達成度」「習熟度」を、感覚的に実感しやすくなるでしょう。
そして、長期戦略と短期戦略によって、成績が、グンッと安定してくることでしょう。