井上 それは、僕も嬉しいです。実際問題、女優さんは必ずと言っていいほど利き顔がありますからね。そこに気づいてあげないと、トークのノリにも関わってくる。
林 僕も自分的には、左からの角度が好きなので、同じ左利きの方と写真を撮るとき、難しくなるんですよ。以前、岡本夏生さんとご一緒したとき、岡本さんも左利きで、場所の奪い合いになって……(笑)。最後は僕が「どうぞ!」と譲りましたけど。でも、その利き顔がわからないとなると、それは自分のことも見ていないし、相手のことも見ていないってことになる。相手や自分のことをしっかりと見ていれば、絶対にわかるはずですから。これは、コミュニケーションができてないってことにもつながりますよね。だから井上さんの本を読んで、ぜひ「この人はどうなんだろう? 自分はどうなんだろう?」と考えるきっかけにしてほしい。
井上 この“利き顔”を知っているだけで、人生かなりプラスに働くと思います。
林 そう思います。相手が意識しているところを無神経に扱うと、関係性を壊すことにもなりかねない。いろいろとわかっていない人たちに、「こういうことを気にしなさいよ」ということが、この本にはたくさん書いてあるんですよ。
「時間を守りなさい」と言ったら、今の子って時間はちゃんと守るけど、じゃあ早く来たことに何の価値を付加するか――考える応用力がない。「先生が30分早く来なさいって言ったから……」と30分早く来て、ひたすらマンガを読んでいるんですよ。そういうことじゃないでしょうと。
「30分前行動で得られる情報が増える」ということを、この本では、井上さんがちゃんと教えて下さっている。「年下でも“さん”づけで呼ぶ」は、呼称は人間関係の距離を表すものですから、そこでビジネスパートナーとしての感覚を持つ。すぐに慣れ合いになっていくなかで、「名前の呼び方って大事なんだよ」とも書かれていますよね。もう1回考えて欲しいことがたくさん詰まっているし、若い人たちにドンドン読んでもらいたいハウツー本だなと思いました。
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