「NHK式」やってはいけない話し方ワースト7

 この研究の中で、わかりやすい言葉にするための7つの条件が発表されています。
 これは、

「NHK式」やってはいけない話し方ワースト7

 とも言える内容です。

「ワースト7」とは、

1.長い一文 
2.連体修飾句 
3.否定主語 
4.連続接続表現 
5.あいまいな文末表現 
6.二重否定
7.受け身形

です。

 拙著『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』では、この7つを「特別付録」としてご紹介していますが、今回はその中から「1.長い一文」と「4.連続接続表現」をご紹介しましょう。

 なぜならこの2つはセットだからです。
 話すときに一文が長いと、ピントがボケてしまい、何を言いたいのかわかりません。

「NHK式」では、「一文50文字以内」です。
 一文、つまり始まりから句点「。」までが50 文字を超えると長いということです。
 現在私は、国立大学の教員として講義する中で、学生からの質問を多数受けます。

 その際、「今日の~についてですが、先生は~と言いましたが、~ということもありますし、~と思ったのですが~」と、一度数えてみたら、一文200文字以上あったケースもあります。
 これは学生だけでなく、スピーチコンサルをしている社会人相手でも変わりません。