混迷の2009年をズバリ読み解く、本誌の年末恒例の「総予測」特集ですが、今年はボリュームが違います!
本文144ページ、さらに50ページの綴じ込み附録までついています。綴じ込み附録は「経営学の巨人」と称されるP.F.ドラッカー教授の名言・至言集。「乱気流時代」を読み解くヒントが満載です。
本編の「総予測」は、全100テーマについて、東西の一流論客たちがそれぞれの分野で「次に何が起きるか?」を解説しています。
「日本経済は暗黒時代に突入!」と言うのは、本誌やダイヤモンド・オンラインでの連載でお馴染みの野口悠紀雄氏。経済大混乱の構造の大図解と共に、2009年の日本経済を見通します。
景気、株式市場、金利の動向については、強気派と弱気派の有力エコノミストが論を戦わせています。どちらの指し示す未来に説得力があるかは、実際にお読みになってご判断ください。
インタビューも超豪華版。日本経済の見通しについては与謝野馨・経済財政担当相。地球環境や生命工学については福岡伸一・青山学院大学教授、格差社会については「希望は、戦争」で話題をまいた赤木智弘氏らが登場。
世界経済に関しては、世界で最も有名な投資家ジョージ・ソロス氏、ジョセフ・E・スティグリッツ・コロンビア大学教授などなど、大物が目白押しです。
さらに、大型対談企画を2本用意しました。まずは、「百ます計算」の陰山英男氏と、元和田中校長の藤原和博氏が、大阪府で共に携わる教育改革の取り組みを基に「公教育再生」について語り尽くします。
そして、櫻井よしこ氏と勝間和代氏という、日本の現状に強い危機感を抱く2人の女性による異色対談では、「日本の変革には、私たち個々人の参加と関与が必要だ」という意見で意気投合しました。
このほか、国際政治を佐藤優氏、政局を上杉隆氏、地方分権を片山善博氏、貧困問題を湯浅誠氏、雇用情勢を城繁幸氏、職場のメンタルヘルスを香山リカ氏、スポーツを二宮清純氏、若者文化を三浦展氏など、文字通り一流どころの豪華執筆陣がそれぞれの分野を受け持ちます。
とにかく、世界と日本の行方は極めて不透明ですが、果敢に来たる年を俯瞰してみました。もはや「週刊誌」の一特集とは思えない、じつに充実した内容となっています。第2特集「2008年のベスト経済書」と併せ、年末年始のお休みにじっくりとお読み下さい。
(『週刊ダイヤモンド』副編集長 深澤 献)